今日の戯言 by maa
基本的にただの独り言です。有益な情報を求めてはいけませんw
基本的にただの独り言です。有益な情報を求めてはいけませんw
数式や図表がたくさん出てくる論文を書くには、残念ながら Word では面倒な数式エディタを使ったり図表をトップやボトムに正しくレイアウトすることにただただ疲弊してしまう。なんだかんだいっても $\LaTeX$ が一番書きやすい。
ところでうちの紀要の論文フォーマットを見ると、なんか1段組みでも2段組でもいいみたいだし、どうやら好き勝手に書いていいみたい。そこで書き慣れた2段組みで書いたのはいいけど、最後のページは2段そろえて終わらせて、さらにその下部に1段組みで英文でタイトル・著者名・要旨を入れないといけないらしい。
残念ながら$\LaTeX$標準では2段組みの文書の最終ページを左右そろえて終わってくれない。そこで調べてみると flushend というマクロがあるみたいなので使ってみた。使い方は簡単でマクロを読み込んでおくだけ。
\documentclass[a4paper,twocolumn]{jsarticle} \usepackage{flushend} ... \begin{document} \maketitle ... \end{document}
ところが、2段そろえて終わるだけならこれでいのだけれど、この後に1段を入れることはできなさそう。
そこでさらに調べてみると balance というマクロがあった。使い方はマクロを読み込んで、どっかに \balance と書いておけば良いだけなんだけど、書く場所によって組版が変わってしまう。今回は最後のセクション終わりと参考文献の間に入れるのが丁度良かった。
\documentclass[a4paper,twocolumn]{jsarticle} \usepackage{balance} ... \begin{document} \maketitle ... \begin{section} ... \end{section} \balance \begin{thebibliography}{9} ... \end{thebibliography} \leavevmode\hfill\smash{\raisebox{-4\baselineskip}{\llap{%% \begin{minipage}[t]{\textwidth} 一段組の文章 \end{minipage} }}}%% \end{document}
2段組み後の1段組みはちょっと工夫をして minipage 環境を入れることで実現できた。
ちなみに、リンク先から落とせるマクロには Style ファイルは含まれていないので、README の中に書いてある通り、balance.sty を作るには
latex balance.ins
と $\LaTeX$ にかけることで balance.sty が生成される。