茨城キリスト教大学

2018年度ファンショーカレッジへの海外留学生 NN 9月分報告書

【カナダ】ファンショーカレッジ
N.N.(現代英語学科)
Fanshawe College 【CA】

カナダにきて1か月が過ぎました。8月の終わりから9月のはじめにかけて、カルチャーショックや体調を崩してしまったのですが、現在は慣れてきてこちらの生活を楽しんでいます。
今回は病院にかかったので、そのことについてお話ししていきます。

学校が始まって、9月第1週目の金曜に熱っぽさと頭痛の症状があったので、風邪だと判断し土日寝込めば月曜には治るだろうと、日本から持ってきた風邪薬をのんで、ひたすら自室で寝ていたのですが、土曜になって風邪のような症状に加え、激しい腹痛と下痢を発症し、頻繁にトイレに行くようになってしまいました。わたしが病気になった一週間、ちょうどホストファザーもホストマザーも忙しくて夜遅くに疲れて帰ってくるため、調子が悪いことは伝えていたのですが、病院に行きたいと伝えることができませんでした。

カナダの医療情報を調べていた際に、在カナダ日本大使館のホームページで、オンタリオ州が運営しているTelehealth Ontarioというサービスを見つけて利用しました。上記のページに電話番号が載っており、看護師の方と電話で話をして、症状について質問を受けたあとに、アドバイスを受け取ることができます。日本語の通訳サービスも利用できるとのことだったので、看護師さんにその旨を伝えると、日本語の通訳さんと電話をつないでくれました。電話を掛けると最初に英語とフランス語のアナウンスが流れ、その後看護師さんが英語で電話にでるので、緊張するかと思いますが、調子が悪く英語で話す余裕がない場合、日本語を話す通訳さんが必要だという旨だけ、頑張って話してみてください。無料で利用することができるので、体調面で不安がある際は利用するといいかなと思います。ただし、Telehealth Ontarioのホームページにも記載されていますが、あくまで緊急ではない場合に有効な手段なので、緊急の症状は病院やWalk-in Clinicにかかるべきです。わたしは、看護師さんからいくつか質問を受けたあと、脱水や栄養面での対策を伝えられ、24時間以内に病院にかかってくださいと言われました。実際には、病院へかかったのはその3日後になってしまいました。

次に病院へ行くことを決めてからわたしが準備したことについてお話します。お医者さんと医療英語をやり取りする自信がなく、ホストファミリーについてきてもらいたかったのですが、上記の理由でホストファミリーに同行してもらうことは難しかったので、日本で契約してきた保険会社のトロントデスクに電話をかけ、病院のかかり方、保険を利用する際に必要な資料、医療通訳の利用方法を聞きました。カナダでは風邪などの緊急ではない症状の場合、Walk-in Clinicへ、緊急の場合は病院へかかるという違いがあります。トロントなどの大都市であれば、保険会社の提携の病院があり、保険会社のほうで予約などをしていただけることもあるようですが、ロンドンには提携の病院がないので、近くの病院(もしくはWalk-in Clinic)にかかり、あとから保険会社にかかったお金を請求します。医療通訳さんに関しては、保険会社の方が提携している会社があり、そこに直接電話を掛けて、病院に行く日時を伝え、その時間帯に電話で通訳をしていただくという形でした。英語を学びにこちらに来ているのに、通訳さんに頼ってばかりで利用を迷いましたが、体調を治すことが最優先だと考えました。

このあと、一緒に留学している子に付き添ってもらい近くのWalk-in Clinicを受診しました。2時間待った後、通訳さんと電話をつないで、お医者さんとやり取りをした結果、胃腸炎と診断されました。結局、症状は最初に風邪っぽい症状を感じてから完治まで一週間かかってしまい、その間学校も休まず行ってしまっていたので、長引いてしまったのかなと思います。

先月に引き続き暗い話ばかり書いてしまいましたが、この1か月で入国審査のトラブルや体調不良などまさか自分の身に降りかかると思っていなかったことが起きたので、今後留学に行く方にも同じようなことが起こってしまった際に、お役に立てばと思います。これらの経験から、留学はきらびやかなことばかりではなく、トラブルが起こった際に自分で行動を起こして対処していかなければいけないのだと勉強になりました。と同時にわたしは今回の体調不良の際、周りに遠慮してしまって頼るのが遅くなってしまったので、自分で対処しきれないことは、人に頼るのも大事だと思いました。現在はすっかり元気になり、もう体調を崩したくないので、短時間でも運動したり、睡眠をしっかりとっています。引き続き健康に気を付けて過ごしていきたいです。