茨城キリスト教大学

2017年度オクラホマ・クリスチャン大学への海外留学生 YK 9月分報告書

【米国】オクラホマ・クリスチャン大学
Y. K.(現代英語学科)
Oklahoma Christian University【US】

こちらに来て、1ヶ月が経とうとしています。一対一で会話しているとき以外は、まだ聞き取りに困難があり、悔しい思いもしていますが、本当に優しい人たちばかりなので、毎日が楽しいです。

私は、ESLという、英語が母語ではない人だけのためのクラスを受講しています。3人の先生の授業をとっていて、週に同じ科目が何度かあり、英会話、リーディング、ライティング、文法、TOEFL演習、聖書の授業を受けています。どの先生もフレンドリーで、授業中の発言もしやすいです。クラスには、日本人、中国人や韓国人など、まだ英語が完璧ではない学生しかいないので、より間違いを恐れずに英語を話すことができます。聖書の授業では、英語がほぼ母語と同じレベルで使える学生もいますが、授業はゆっくり進めてもらえているように思います。ネイティブスピーカーの話す速い英語や、スラングを理解するのも難しいですが、ジャパニーズイングリッシュがあるように、中国人や韓国人の話す英語も独特なので、聞き取りに慣れるまで少し時間がかかりました。でも、中国では一人に2つの誕生日が定められる慣習があることがわかったり、韓国語と日本語を教え合ったりなど、留学生同士だからこそ分かち合える楽しい時間があります。もちろん、英語を使って話すので、いい練習になります。

これは、良いことなのかわかりませんが、OCに留学してから、十分伝わる英語ならば、日本人っぽい発音でも気にしなくてよいのではないかと思うようになりました。もちろん、クリアに発音しなければならないと思いますが、発音は自然に上達するもので、何度か聞き取りにくかったとしても、現地の学生はそんなに気にしていないようなので、もっと積極的に話すことの方が大切だと思います。もちろん自分が聞きとれなかった時も必ず聞き返して、知識を増やしていくのが英語上達へのただ一つの道ではないかと思います。もともとこちらに留学している日本人の先輩方が良いお手本です。わからないときはわかるふりをしないことが大切だと痛感しています。

また、これは本来当たり前のことですが、OCの学生のほとんどが本当にクリスチャンであるということについて書きたいと思います。ICにはクリスチャンの学生は少ないと思いますし、日本では何かの宗教を信じるという文化があまりないように思いますが、OCの学生はほとんどがクリスチャンで、毎日の礼拝はクリスチャンではない留学生の私たちも含め必須です。先月の報告書で、聖歌を歌うのが楽しいという記述をしましたが、日本でキリスト教を学んだ時よりも、OCに来てからのほうが、少しキリスト教のことを理解出来ているような気がします。

会ってからしばらく時間が経ち、仲良くなれた学生には、キリスト教に対してどのような考えを抱いているのかも聞いてみました。クリスチャンの定義が前から疑問だったのですが、やはりBaptismをしたときからクリスチャンであると考えるのが一般的なようです。私の友達の一人は、悲しい出来事がきっかけで洗礼を受ける決意をしていました。他には、もともと両親がクリスチャンだったために幼少期から聖書も聖歌も学んできたけれど、洗礼を受けるタイミングは自分で選ぶことができたという話も聞きました。とてもスピリチュアルな話ですし、理解するには何度も話を聞き返さなければなりませんでしたが、キリスト教を理解することは、その友達を理解する第一歩だなと思いました。一人の友達は、OCにいる学生は皆クリスチャンだと思っていたようで、日本では一つの宗教を信じるという感覚があまりないということに驚いていました。

アメリカに来てから、日本の良さに気づく部分もあります。そのことに関して、一度ICに来たことがあるOC生と再会して話をした時には、色々考えさせられました。英語を話せたり、多文化に触れたりするのはとても楽しいことですが、日本人としてのアイデンティティも大切にしながら過ごしていきたいと思います。そのアイデンティティとは何なのか、よくわかっていない部分が多いと思うので、英語を学びながらも、考えていきたいです。

OC内はとても安全ですし、フレッシュマン(大学1年生)専用の寮の生活も快適ですが、1ヶ月経過して、何が恋しいかというと、「日本食」です。親切にしてくれている友達に振る舞うことも兼ねて、近々母に日本食を送ってもらおうと考えています。日本人はもちろん、日本に来たことがあるOC生や、先生にも日本で過ごしたことがある方がいて、日本食を食べたいという話でよく盛り上がります。日本食レストランはいくつかあるのですが、美味しいところほど、やはり高いようです。

とはいえ、カフェテリアの食事も、ボリュームがありすぎるところはありますが、種類がたくさんあって、お気に入りの料理を見つけることはできました。注文して作ってもらう具入りスクランブルエッグがとても美味しくて、朝起きる励みになっています。注文するために、曖昧だった野菜の名前も完璧に覚えることができました。

まだまだ毎日学ぶことがたくさんあります。時間が経つのはあっという間なので、これからも大切に過ごしていきたいと思います。