茨城キリスト教大学

理事長からのメッセージ

学園は間もなく創立70周年を迎えます。就任後まだ4年に満たない私にとって、キャンパス内の建物の一つ一つ、樹木の一本一本に歴史の重みが感じられます。この美しい学園の姿、そしてここで育てられ巣立って行った多くの人材を思う時、この学園に注がれた神の深い愛とご計画、そして学園創建の方々をはじめ、多くの諸先輩と現在ここで働かれている教員、職員一人一人の努力、献身が感じられ、心からの感謝の思いに満たされます。
さて、私達は70周年を迎えて、ただ過去を振り返り、それに感謝しているだけに止まっているわけにはゆきません。70周年を超えて、80年、更には100年と学園の未来に向かっての夢を持ち、目標を掲げて進まねばなりません。未来の「茨城キリスト教学園」に対する"夢とまぼろし"、それは学園に関わる一人一人にとって全く同じものではないかもしれません。しかし等しく70年前に築かれた"建学の理念"という土台の上に築かれるはずです。どんな人にとっても、既に据えられた土台を無視して立派なものを建て上げることはできないからです。(コリント人への手紙I、3章11節)

70年前の学園創建者11人の祈り"この地に、神が喜ばれる学問と教育の場を創り上げたい"、これこそが学園の土台です。彼等は祈っただけではなく、多くの同労者と共に本当に勤勉に働き、祈りと汗によって見える形の土台を据えて下さいました。学園はこの土台を誇りとします。

学園の進むべき目標をバットン総長がそのメッセージの中で"夢"として示されました。私も同じ夢を見ます。同時に"学園で育った者が一人でも多く自分のそばにいて欲しい。最も信頼できるし、その人がそばにいるだけで心が癒されるから"といった声も聞きたいと思います。

私達はこの夢を現実化してゆかねばなりません。夢を実現するには地に足の着いた実行が伴わねばならないし、取巻く環境は決して易しくはありません。教育・研究の質が高いレベルで維持され、園児、生徒、学生に対するサービスが十分満足のゆくものでなければ、少子化の時代にあって、多くの生徒、学生に当学園での勉学、研究を志望してもらうことはできません。何よりも学園が、その接するすべての人に好意を持たれ続ける存在であることが必要です。それを実現する為に、日常の仕事を通して具体的に行ってゆくべきことは、

・愛を持って仕事(研究・教育・事務)を行うこと。
・他者を、自分とは異なったものや考え方を尊重すること。
・自分自身から始まる本当の平和を求め続けること。

学園は、これらの実行を通して、建学の理念を土台とした夢の具体化を目指して参ります。

〔主の山には備えがある〕。(創世記、22章14節)環境は厳しいけれど、幸いなことに現在この学園で学びたい者はたくさんいるし、地域において学園はその活動を求められています。私達が正しい土台の上に立って、与えられた豊かな賜物を生かして全力を尽くす時、夢が現実のものとなることを神がお許しになることを信じます。
夢の実現に向かって全力で走る学園を、変わらぬ愛と祈りをもって支え続けて下さることを、心からお願い致します。

2016年9月1日
理事長 細川 知正