1947年、戦後間もない日立・大みかの地に、日本とアメリカのクリスチャンの手で学問研究と教育の場として産声を上げた茨城キリスト教学園は、創立から77年目の年を迎えました。地域の方に育てられ、大学・大学院から中学・高校、認定こども園を擁し、7万人を超す卒業生を輩出する総合的な学びの場へと成長してまいりました。多くの卒業生、保護者の方々、地域の方々、ご関係の皆様のあたたかいお支えの賜物です。あらためて御礼申し上げます。
スクールモットーPeace Truth LOVE~平和と真理と、愛~のもと、学園はキリスト教の隣人愛に基づく全人教育をさらに推し進め、愛を知り、心に信念や志を持ち、平和を祈り、世界中どのような環境でも活躍できる力を身につけ、地域や社会に貢献できる、そのような人間の育成こそが、学園創設の初めから現在・未来にいたるまで変わることのないミッションです。
皆さまからお預かりした寄附によって、様々な教育環境の向上が進んでいることに心よりの感謝を申し上げます。キャンパスは一段と機能と魅力をアップし、地域と、社会と、世界へのつながりが飛躍的に高まっています。シオン、キリスト、イバキリ、IC、呼び名は様々ですが、今後もより一層地域の皆様に開かれた、愛される学園として「夢」の実現に努めてまいります。
海外への留学、そして留学生の受け入れも再開され、活発になってきました。戦禍のウクライナの提携大学からの留学生が県内で仕事に就くなど、世界と地域がつながるという学園の精神は、しっかりと形になり始めています。
しかしながら、少子化・人口減少の広がりは、私立学校をめぐる経営環境に一段と厳しい影響を与えています。学園の教育を継続・発展させていくには皆さまのお力が必要です。
つきましては、「ICグローバル人材育成奨学基金」と「IC未来サポート基金」を中心とした取り組みに皆様の強力なご支援を賜りますようお願い申し上げます。キャンパス内の教育環境整備や、留学支援、ICT教育の充実など、すでに多様な教育分野で活用され、様々な結果に結びついています。ご支援をお寄せいただいたすべての方に、この場をお借りして心より感謝申し上げます。
世界が大きな試練に直面する中、誠に恐縮ではありますが、学園に学ぶひとりひとりの未来のために、皆様からの篤いご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
2024年4月
学校法人茨城キリスト教学園 理事長 笹尾 光