本文へジャンプ地域連携事業 「ひたち学」への招待

「ひたち学」への招待とは?
ひたち学への招待とは,茨城キリスト教大学が位置する茨城県北部地域(ひたち)を見つめなおし,その可能性を探る学術的取り組みです。シンポジウムや公開授業(ひたち学,地域貢献研究など)を通し,地域の方々とともに「ひたち学」に取り組んでいます

ひたちの特徴

ひたちは、古代以降、多様な文化を受容しながら発展してきました。近世初頭の佐竹家から水戸徳川家への領主交替でも地域社会の再編成・再構築が行われたし、近代になると日立鉱山や日立製作所を中心とした新しい鉱工業都市ひたちが誕生しました。ここでもひたちは新たな文化を受容し、多元的な社会を構築しています。

「ひたち学」への招待では,こうしたひたちの特徴と今後の可能性を,様々な視点から議論することを目的とします。


第一回  2007年112月15日

 「近世」および「近代」に着目し、鉱業都市から工業都市へと変貌を遂げた日立の文化や社会構造を、多元的視点から検討した

近世の<ひたち>

島崎和夫(日立市郷土博物館学芸員)

近代の<ひたち>

岩間英夫(茨城キリスト教学園中学高校元校長)

成熟する<ひたち>文化

堀江信男(茨城キリスト教大学教授


第ニ回  2008年12月13日

 軍事産業に傾倒し第二次世界大戦で大きなダメージを受けた日立が,戦後平和産業を主軸とした工業都市として復興し,発展を遂げたプロセスと意義について検討した。

戦後の日立鉱山

木村信浩(日鉱記念館館長)

戦災復興から「大日立市」のまちづくり

島崎和夫(日立市郷土博物館学芸員)

高度経済成長期の日立製作所

川村俊彦(常陽銀行監査役・元日立製作所日立工場副工場長)

日立力の背後にあるもの

志田諄一(日立郷土博物館館長・茨城キリスト教大学名誉教授)


第三回  2010年1月23日

 日立市少子化フォーラムとの共催で、今日の日立が抱えている社会問題である「少子高齢化」について議論した。

日立市の人口構造と将来

小池司朗(国立社会保障・人口問題研究所 人口構造研究部第一室室長

少子化と子育て

渡辺秀樹(慶應義塾大学教授)

老人とこどものいる社会

長山靖生(作家)

日立市の少子化に関わる意識調査について

森謙二(茨城キリスト教大学教授)

日立市の少子化対策・子育て支援について

鈴木さつき(日立市こども福祉課少子化対策室長)

中産間集落における高齢者世帯の生活環境問題−日立市中里地区を事例として−

岩間信之(茨城キリスト教大学准教授)

日立市の高齢者の現状と今後の方向性について

大高ひろみ(日立市高齢福祉課地域包括支援センター所長)


第四回  2010年12月11・12日
テーマ:地域の活性化に尽力する個々の活動を結び付ける,地域協働の交流拠点づくり

第4回「ひたち学への招待」では,映画「降りていく生き方」の上演と,地元日立で活躍する若手を主体としたワークショップを実施した。ワークショップでは,次世代を支える若手達が各々の取り組みや想いを発表するとともに,横の連携強化と交流拠点づくりに向けた話し合いを行った。

川上光彦(日立高速印刷社長・うかる文化振興委員会事務局長)
茨城キリスト教高校出身。音楽を通して自然環境の重要性
を考えるイベント「Naturally.K」を主催。

河村秀樹(河村自動車代表・日立青年会議所副理事長)

日立青年会議所主催のイベント「ひたちサンドアートフェスティバルin河原子」の立役者。

中山秀一(bar granma代表)

水戸大工町のBar Granmaの若き経営者。各地で音楽イベントを主催。

沼田邦郎(水戸ホーリーホック社長)

茨城キリスト教高校出身。水戸ホーリーホックの社長。サッカーを通した地域貢献にも尽力。

三ツ堀裕太(株式会社ユニキャスト社長)

茨城大学大学院に籍を置く20代の若きIT社長。学生たちの地元雇用にも尽力。

向谷地沙羅(茨城キリスト教大学看護学部4年生)

カンボジアでボランティア活動に従事。古着ショップ「wonderful着屋」を展開し,収益を孤児の学習支援に充てている。

   

第五回  2012年1月29日
 ユネスコ世界文化遺産に登録された「日立風流物」に着目し,近世日本で花開いた風流物文化,山車文化,歌舞伎文化,人形文化の展開のなかでの日立風流物の意義について考える。また,文化都市日立をアピールする上で日立風流物に求められる役割りについて検討する。
実演 日立風流物北町支部子ども鳴物
ビデオ上映  日立郷土芸能保存会:ささら

講演 日本の祭礼行事と文化遺産の保護
     −国指定「日立風流物」の位置−
   前田俊一郎(文化庁)

講演 日立風流物と京都祇園祭り
   山路興造 (民俗芸能学会代表理事・
     元京都市歴史資料館館長)

実演  日立風流物保存会西町支部子供鳴物

講演  日立風流物の芸能とその成り立ち
    清水博之(日立市博物館)

講演  風流物と人形
    
染谷智幸(茨城キリスト教大学)

 第六回 2012年11月17日

地域の人々がともに助け合いながら、介護を予防し、健康寿命を延ばすこと、いきいきと生きることが、豊かな地域を形成します。そこで、このような地域形成へ向けて、それぞれのシンポジストの知見を住民の皆様と共有して、地域の健康、地域のちからを高める機会としたいと考えます。
 
【講演】
・今村晴彦氏(慶応義塾大学) 地域のちから〜 つないで育もう一人ひとりの“縁”〜
・栗盛須雅子氏(茨城キリスト教大学看護学部) 健康寿命を延ばそう〜いきいきと生きるために 〜
・大田仁史氏(茨城県立健康プラザ) 
  住民が支 える介護予防
【実演】
・体操補助ロボット(たいぞう)出演! シルバー リハビリ体操
【座談会】
・皆で考える介護予防
 司会:大田仁史氏(茨城県立健康プラザ)
 参加者:弓野悦子氏
       (日立市地域包括支援センター)  
     石鍋圭子氏
       (茨城キリスト教大学看護学部)
     中川 泉氏
       (茨城キリスト教大学看護学部)