学科主任メッセージ
看護学部看護学科は、看護師・保健師に共通して必要とされる看護学の基礎を学ぶ場を提供しています。卒業後は、素敵な看護職者として勤務し、関心をもった領域についてさらに認定看護師、専門看護師を目指すこともできます。また、最近、話題になっている「特定看護師(仮称)」という道もできそうです。これまでは医師の指示が無ければ、看護師の判断で痛みを訴える方に鎮痛剤を与薬することはできませんでしたが、ある基準を満たした特定看護師には、指示された鎮痛剤の範囲内で、その人の状態に会う薬物の種類と量を選んで安楽にケアを提供できる裁量権が認められるようになります。この背景には、社会的に認知されてきた「看護学教育の高度化」があります。実際に、卒業生50,000人の中で、大学卒者が13,000人を占めるようになりました。同時に、医師の偏在という社会的な問題がありますが、医師の単なる代理人としてではなく、生活の視点からみて対象者の利益になるような看護師の判断力と行動が求められています。看護職者への期待はますます高まっていくでしょう。
このような時に、皆さんは看護を学び始めます。本学では、専門の学習を進めるため専門基礎科目や4つの柱建てからなる専門科目を用意しています(詳細は看護学部看護学科のカリキュラムを参照してください)。さらに2010年度から、養護教諭一種免許状が習得できる課程が開設されました。4年後には、卒業認定とともに看護師および保健師という国家資格の受験資格だけではなく、養護教諭として学校に勤務することもできるわけです。大学院の設置も準備中ですので、先に述べた特定看護師などのように、活躍できる場は、今後より広く開かれていくでしょう。一方、卒業後に進学し助産師を目指すことや、将来的に看護師の養成校あるいは看護系大学の教員などの道を選ぶこともできます。
茨城キリスト教大学看護学部は、茨城県内、特に県北地域からの専門性の高い看護師を育成する役割を担うという期待をうけて設立されました。どこの学校で学んでも、看護職者に必要とされる知識と技術を習得できるわけですが、さらに本学では、キリスト教精神に基づいた隣人愛、その人のより良き生を追求しながら、相手に寄り添う細やかさや温かさのある看護を目指しています。今は春、大甕の駅近くの小高い丘にある看護学部の建物からみる桜を透かしてみる太平洋の碧さが目にしみる季節です。豊かな自然、和やかな人の輪、チャペル鐘の音が響くキャンパスで、じっくりと看護について考えてみましょう!相手と自分の気持ちを大切にしながら、看護を主体的に学ぼうという意欲にあふれた方をこころよりお待ちしています。
看護学科主任 坂江 千寿子