話題を整理する(第6回~第7回)

 テーマが決まったら、そのテーマに関連する多くの話題の中から、何を取り上げてレポートの話題とするかを考える。そこで、まずはどのような話題があるのかを整理していく必要がある。この演習では、はじめにテーマに関連する(関連しそうな)キーワードをできる限り数多く列挙し(発散的思考)、次に、キーワード間の因果関係や類似性をもとにネットワーク図を作成してテーマと話題の構造を明らかにする(集約的思考)方法を実践してもらう。別途ワークシートを配布するので、それを利用して整理する。

主題を決める(第8回)

 テーマに関連する話題が複数存在した場合、それらをすべて取り上げていてはレポートの枚数も膨大なものになりかねない。従って、レポートでは1つまたは2つ程度の話題を中心に取り上げ、その他の話題は簡単に触れる程度とする。この話題の取捨選択にあたっては、それぞれの話題について十分に考えを巡らし、自分が最も関心が持てるもの、 「自分としてはこう考える」 「こういう結論にもっていきたい」 という見通しを立てられるものを選択する。そして、テーマや主題をもとにレポートのタイトル(仮)を決める。

構成を決める(第9回~第15回)

 資料を精査し、書くべき内容、主張、結論等が決まったら、レポート全体の構成を考え、節や小節のタイトルを決める。レポートは節・小節から構成される。参考文献は最後にまとめて列記する。(第9回)

 1節は 「1. はじめに」 とし、テーマや話題の背景から始まり、レポートの概要と結論(主張したいこと)を示す。いわゆる “あらすじ” であり、序論ともなる。小説ではないので、結論を隠す必要はなく、むしろはっきりと示す必要がある。この 「はじめに」 はレポートの中で最も大切な箇所といえる。ここを読めば内容やレポートの善し悪しもほぼ分かるので、実際、 「はじめに」 を読んだ時点で感じた評価と、全体を読み終わった後の評価との間に差異があることはあまりない。レポートの文章はこの 「はじめに」 を書くことから始まる。(第10回~第11回)

 2節以降は本論となる。必要に応じて複数の節を設ける。また、1つの節を小項目に分けて記述する場合は、小節を複数設ける。例えば2節を 「2. タイトル」 として、2節1小節、2小節を 「2.1 小タイトル」 「2.2 小タイトル」 などとする。本論の最後の節は結論を述べる。(第12回~第14回)

 本論の次は 「X. おわりに」 (Xは1節からの通し番号)という節を設け、レポート全体の流れをおさらいし、もう一度、結論や主張を述べて終わる。いわゆる “まとめ” である。 「はじめに」 を更に圧縮し、結論部分を多めに書いたものとイメージすればそれに近い。所見(感想など)があれば、 「おわりに」 の最後の段落に書き添える。この部分は主観を交えてもよい(「私は~」 と書いてもよい)。(第15回)

 最後に、 「参考文献」 という節を設ける。節の番号は付けない。基本的にレポートの流れに沿って参考にした順番に文献番号 [1][2]... を振って箇条書きにする。この参考文献をもとにして記述した本文中の文末には、文献番号を記述する。(第15回)

レポート作成の流れ図

 
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Last-modified: 2021-01-20 (水) 09:34:28