日々のできごと




       このページでは、フランス語クラスに関する日々のさまざまなできごとなどを綴っていきます。
     みなさんに向けて発信する「日記」のようなページ(メインとなるページ)です。
   
     クラスでお話するようなフランスの生活についてのちょっとしたエピソード、歴史的・文化的なお話、
     フランス語クラス主催のコンクールや催しもののお知らせなどなど日常のフランス語クラスのようす
     をお伝えしていきます。日本で開催されているフランスの美術展のお知らせやフランスで起きている
     ニュースなども随時取り上げていきます。また、みなさんからリクエストが多いフランスのお菓子や
     家庭でつくるお料理のレシピなども随時アップしていく予定です。
   
                              お楽しみに!


    
    
2010年2月9日(火)より、大学ホームページIC-UNIPAより『フランス語の部屋』にアクセスできる
     ようになりました。長い間お待たせしてしまってごめんなさいね!やっとアップまで漕ぎ着けました。
     これからは時間の都合をつけつつもう少し頻繁に記事を更新していく予定です!

    茨城キリスト教大学 『フランス語の部屋』
本文へジャンプ





 
2010年04月23日(金)

引越しのお知らせ
   
                             

この「日々のできごと」のページがいっぱいになってきてしまったので(記事を月ごとあるいはタイトルごとなどに整理できないため、どんどん下に溜まっていってしまう状態でした)、みなさんが前の記事を探したりするにもとても不便だろうと懸念していました。更新作業にもちょっと不便があり、今後はこのページはブログ形式をとることになりました。和泉先生とわたくしとそれぞれ個人のページを持ちますので、どうぞお楽しみに。

クリックすると、それぞれ新しいブログのページにジャンプします。

『続・フランス語の部屋』   担当教員 二瓶メグミ
『屋根裏のフランス』     担当教員 和泉涼一

これからは、みなさんも過去の記事などを好きなときに自由にみることができるようになります。コメントを残すこともできるようになります。更新する側も大学以外の場所からも更新ができるようになるので、だいぶ使い勝手がよくなると思います。

取り急ぎ、お知らせまで。A très bientôt!
  
   
2010年04月17日(土)

美術展の案内 『マネとモダン・パリ』


東京丸の内にある「三菱第1号館美術館」で、会館記念展として先週から『マネとモダン・パリ』展が開催されています。

エドゥアール・マネ(Edouard Manet)は、19世紀を代表するフランスの画家のひとりです。1832年にパリに生まれました(1832-1883)。代表作として知られる『草上の昼食』、『オランピア』はみなさんも知っている絵画だと思います(両作品ともパリのオルセー美術館に所蔵されています)。今では名作として世界中に広く知られた作品ですが、サロンに出品された当時は「不道徳で批評家を馬鹿にした稚拙な作品」「堕落した恥ずべき作品」などと酷評され(絵画のモチーフのひとつとして裸婦つまり娼婦が描かれていることから)、落選した問題作品だったのでした。
※注 この2作品は今回残念ながら日本にはきていません。
 
 草上の昼食(1862-63、オルセー美術館)
wikipedia 『エドゥアール・マネ』より
                                    

 オランピア(1865、オルセー美術館)               wikipedia 『エドゥアール・マネ』より 

のちに現れる「印象派」に大きな影響を与えたとされるマネは、近代絵画の創始者ともいわれています。今回の展覧会には、オルセー美術館・外務省・フランス大使館の協力後援により80点余りの作品(油彩、素描、版画)が展示されています。7月25日まで開催されていますので、時間があったら足を運んでみては。併設されているカフェ『1894』と1号館広場は憩いの場としてなかなか素敵との話です。

展覧会の案内サイトにジャンプします。
『マネとモダン・パリ』 2010年4月6日(火)~7月25日(日)


2010年04月15日(木)

アイスランドの火山噴火による影響
  

みなさんもニュースをみたかと思いますが、アイスランドで昨日火山が再び噴火し、ヨーロッパにさまざまな影響が出ています。APF通信によると、16日現在で火山灰域内(欧州北部全域)の空の発着便17000便が欠航との発表がなされました。

イギリスのヒースロー空港(ロンドン西部)は少なくとも明日まで全便欠航、フランスのシャルル・ド・ゴール空港をはじめドイツ、オランダ、ベルギー、ノルウェーなど空港を閉鎖した国は22ヶ国にのぼると発表されました。日本から出発発する便も当然ですが欠航となっていて、多くの人たちに影響を及ぼしているようです。18日に予定されているポーランドのレフ・カチンスキ大統領の国葬も(4月10日に大統領夫妻を乗せた専用機がロシアで墜落し乗員乗客96名の死亡が確認されました)、今回の火山噴火による航空網混乱の影響で延期せざるを得ないのではとの懸念も出ているようです。

1日も早く、この状況が落ち着き安全な空の便が再開されることを願っています。

   
 
2010年04月14日(水)

新学期スタート
 

新しい1年が今年も始まりましたね。

入学式やガイダンスなどが終わって、先週の金曜日から授業登録が始まりました。大学のあちらこちらで懐かしい顔に出会いました。今年は1年生を中心にフランス語クラスを担当しますが、IIBクラスには必修クラスではないにも関わらず今年も2年生から4年生までたくさんの学生さんが集まってくれました。「フランス語をもっとブラッシュアップしたい!」「もっとフランスについて知りたい!」「在学中にフランスに留学もしくは旅行に行きたい!」「仏検でさらに上の級を目指したい!」などたくさんの頼もしい声をとても嬉しく聞きました。今年もたくさんのプログラムを用意しています(フランス語での3行日記にパリ大学との手紙の交換、フランス映画やCMなどの台詞のアフレコ、絵本や童話の翻訳、フランス料理やお菓子のレシピの紹介、フランスへの短期留学や旅行に役立つ会話練習、文化や歴史のお話などなど)。また、ここで少しそのようすを紹介しますのでお楽しみに!

残念ながら必修科目や資格取得のための教科とフランス語IIBの授業がぶつかってしまった学生さんが何人もでてしまって、「絶対に取りたかったのに」と泣きべそで報告に来た学生さんも・・・本当にごめんなさいね。わたしもとても残念に思っています。「集中講義でもいいから受けられないですか?」と言いにきた学生さんもいました。もうすでに単位を取り終えているのにもう少し力をつけたいからと登録にきた(単位は認定されないことを承知の上で)4年生の学生さんや他言語で単位を取り終えてフランス語をやりたくなってと登録にきた学生さんもいました。その熱意は本当に嬉しく思います。来年こそはどうかどうか時間割が上手く合いますように。


おまけ
朝早くに出掛ける用事があり、海岸沿いを車で走っていたときのもの。水平線の向こうから太陽が昇ってくるさまは本当に神秘的で美しく、なんだか心が深いところから洗われるようなそんな気持ちになりました。

     
    
     


2010年04月10日(日)

ラデュレ(Ladurée)
    

ちょっと前のことになってしまいますが、ヴァレンタインのときに和泉先生が戴いたという『ラデュレ』のチョコレートをちょっとだけ紹介します(箱だけでごめんなさいね。中身はもうないんです・・・)。今やフランスの老舗パティスリーは日本でも広く知られていて、学生さんもとても興味を持っているようなので(社会人クラスの方や他の教職員の方から話題に上ることも多々あったので)、今日はラデュレのお話を少し。

           

ラデュレ(Ladurée)といえば、有名なフランスの老舗パティスリーです。1862年創業、本店はパリのロワイヤル通り(最寄の駅はメトロのコンコルド広場)にあります。薄いお上品なグリーンに金色のロゴのファサードが目印です。優雅な雰囲気のティーサロンが併設されていて、マカロンやタルトなど目にも美しいフランス菓子を頂くことができます。お店は他にも、シャンゼリゼやこの間お話したプランタンデパートの中などにも入っています。モナコやロンドン、スイスにも支店があります。日本にも銀座に支店がありますね。

ラデュレといえば、なんといってもマカロン(macaron)が有名です。パリ風マカロンの最初の発案者がこのラデュレのピエール・デフォンテーヌだったといわれています。ざっくりとした生地にクリームをはさんだマカロンは、今も昔も変わらず根強い人気のあるスイーツです。歴史をさかのぼれば、16世紀にカトリーヌ・ド・メディシスがイタリアからフランスのアンリ2世の元へ嫁いできたときにもってきた「アマレッティ」が原形だともいわれています。フランスに伝わってからは専ら宮廷など貴族の間で流行し、マリー・アントワネットのお気に入りだったともいわれています。
 
        

 ダロワイヨ(Dalloyau)HPより


ところで、このマカロンが誕生した由来、みなさんは存知でしょうか?とてもお洒落でちょっとお高いフランスのスイーツのように思われがちですが、実はとても実用的な理由で生まれたお菓子なんです。お菓子作りが好きな学生さんならピンとくるかも知れませんが、タルトの生地にしろ(授業でもお話しましたが、フランスにはショートケーキのようないわゆるスポンジケーキは存在せず、焼き菓子としてはタルト生地が主流です。他にマドレーヌやフィナンシェ、フランやシューケットなどが続きます)、カスタードクリームにしろ(フランスでは、これをcrème angalaise=イギリス風クリームとよびます)、「卵黄」だけを必要とするレシピはとっても多いのです。そう、マカロンはこの残ってしまった卵白を上手に消費するために考え出されたお菓子なのです。泡立てた卵白にお砂糖とアーモンドプードルを混ぜてオーブンで焼くとあのおいしいマカロンの土台になるんです。今度レシピを紹介しましょうね。

もしフランスに行くことがあったら、ぜひ街中のパン屋さんでマカロンを試して欲しいとわたしは思います。高級パティスリーのようにきれいな箱にこそ入ってはいませんが、とってもおいしくて何よりお値段がずいぶんお手頃ですから。貧乏苦学生だったわたしはいつもお家の近くのパン屋さんでしか買えませんでしたが、ラデュレやフォーションやダロワイヨなどの老舗パティスリーに負けないぐらいとってもおいしかったですよ。コーヒーフレーバー(macaron au café)がわたしのお気に入りでした。他に、バニラ、キャラメル、ショコラ、アーモンド、フランボワーズ、カシス、レモン、ピスタチオなどさまざまなフレーバー売られています。どれにしようか考えるのも楽しいものです。

ラデュレのホームページ(日本語版)を貼っておきますので、どうぞご覧ください。
Ladurée(ラデュレ)HP 日本語版

            


2010年04月5日(月)

入学式
                     
                           
今日は、大学の入学式でしたね。
朝から雨がやまず肌寒い1日となりました。みなさん風邪をひいたりしないといいのですが。

今年も新しい1年が始まりましたね。みなさんにとって実り多い充実した1年でどうぞありますように。


2010年04月01日(木)

フランスのエイプリル・フール

                        
今日は、エイプリル・フール(april fool's day)の日でした。ちょっとした嘘をついて誰かを騙したりからかってもいいとされる日ですね。

フランスでも同じような習慣があって、4月1日はpoisson d'avril(ポワッソンダブリル)と呼ばれます。poissonは「魚」、avrilは「4月」という意味です。この日は、お魚の形をしたチョコレートを食べる習慣があるので、大小さまざまなお魚チョコ(もちろん形だけで味はチョコレートですよ)がお店に並びます。また、昔からこの日はこどもたちが大人の背中にそーっと紙に書いたお魚の絵を貼るいたずらをしたりします。
                           

なぜお魚?これについては諸説ありますが、

― もともとキリスト教では「四旬節」の間はお肉などを食べない禁欲の時期であり(以前に『マルディ・グ ラ』『復活祭』などの記事ででお話しましたね)、「魚が唯一のご馳走」として贈り物の対象になっていた
(16世紀以前は4月1日が新年の初日であり、人々はこの日に贈り物をする習慣があった)からきているという説

― 1564年に国王シャルル9世が新年の始まりを4月1日から1月1日に変える法令をだした際(1年を365日とする太陽暦いわゆるグレゴリオ暦の採用。ヨーロッパの中でフランスが1番最初に導入したと言われています)、「新年に贈り物をする風習がそのまま4月1日に残った」もしくは「新しい暦の制度に不満を持った市民がわざと(皮肉で)紙に書いた魚を贈って旧新年を祝い続けた」ことに由来しているという説

― フランスでは春には魚(サバ)が面白いように捕れることから「誰にでも簡単釣られてしまう=おバカさん」という意味からきているという説

他にもたくさんありますが、どれが本当かはフランス人も分からないと言います。
いずれにしても、この時期はお魚の形をしたチョコレートがたくさん街に出回ります。一口大のシャープなお魚の形をした大人向けダークチョコレートや、大きな魚の形をしたミルクチョコレート(薄い層でできていて中は空洞)で割ると中から小さな赤ちゃんチョコレートがいっぱいでてくる子どもが大喜びするようなものまで。手元に画像がないのが残念!(ごめんなさいね)。

とにかく、フランスでは4月1日のエイプリル・フールをpoisson d'avril(4月の魚)と言うということはちょっと頭に入れておくといいと思います。

                                   


おまけ
今日は、前々からゆっくりお話がしたいと言われていた新3年生の学生さんたちとランチへ。春休み中はなかなか時間が取れず4月になってしまいましたが、ガイダンスの後に待ち合わせをしてご飯を食べに行きました。ゆっくりお話することができました。写真は、そのなかのひとりの学生さんが春休み中に短期留学で行っていたニュージーランドから買ってきてくれたお土産です(羊の親子のぬいぐるみ&ミルクチョコレート)。アルバイトで一生懸命貯めたお金をこんな風に遣わせてしまうと胸が痛みます・・・ 教員は誰でもそうだと思いますが、元気な顔が見られればそれで十分嬉しい!んです。手ぶらでどうぞ会いにきてくださいね。

       

マキさんと一緒に飛行機に乗ってやってきた羊のぬいぐるみ。
フランス語で、「羊」はムトン(mouton)、チョコレートはショコラ(chocolat)でしたね。
ちなみに、お料理としてよく食される「子羊」はagneau〔アニョー〕といいます。


2010年03月29日(月)

春の仏検、もうすぐ申し込みスタート!


仏検の春の申し込みが、今年ももうすぐ始まります!

仏検とは、文部科学省が後援しフランス語教育振興協会(APEF)が実施する「実用フランス語技能検定試験」の通称です。年に2回(春季と秋季)実施されます。

今回の春の仏検申込期間は、4月1日(木)から5月19(水)となっています。学内に案内のポスターも貼ってあります。申込期間は十分に長いので、焦ってすぐに申し込まなくて大丈夫ですからね。受験級や時期(春季か秋季か)など担当の先生によく相談して決めることをお勧めします。

基本的には、1年生は秋に5級、2年生は秋に4級(共に本学が受験地となる団体受験になります)がひとつの目標(目安)となっています。春の受験は、基本的に個人受験(受験会場が本学ではなく水戸の茨大など)になります。例えば、昨年の秋に残念ながら不合格となってしまった学生さんは、ぜひこの春に再トライして秋にみんなと一緒にその上の級を団体受験するのがベストかと思います。今年の試験日は6月20日(日)になります。詳しい情報は「お知らせ」のページに載せてありますのでご覧ください。

1年に1度本学学生が利用することができる『外国語検定補助制度』、卒業するまでに3級以上に合格すると授与される『外国語優秀賞』など、昨年からスタートした新しい魅力的な制度もあります。情報をきちんと収集して上手に利用して下さいね。以下にリンクを貼っておきます。昨年は、仏検3級そして準2級まで合格者がでました。ぜひみなさんも後に続いてください。合格した先輩たちの「喜びの声!」は「活動報告」のページに掲載されていますからそちらもどうぞご覧ください。みなさんへのアドヴァイスも書かれています。なにか分からないこと・相談したいことがあれば、遠慮なく担当教員に声をかけてください。

クリックすると、それぞれリンク先にジャンプます。

  
 仏検、春の申し込みについて
 《外国語検定補助制度》について
 《外国語優秀賞》について


2010年03月28日(日)

夏時間スタート

                               

フランスは、今日から「夏時間」が始まりました。

まだ肌寒いこの季節に「夏」というコトバはしっくりこないかも知れませんが、毎年夏時間(英語でいうサマータイム、フランス語ではl'heure d'étéといいます)は3月の最終日曜日から始まります。今年は今日がその日にあたります。夏時間は10月の最終日曜日まで続きます。これは授業でもお話しましたね。よく覚えておいてくださいね。日本には「夏時間」「冬時間」というシステムがないのでつい忘れてしまいがちですが、旅行に行くとき、フランスに電話をするときなど、1時間間違えてしまうと思わぬ失敗につながったりトラブルの元になったりしますからね。この日には極力飛行機(国際線)に乗らない、大事な約束(待ち合わせ)をしない、などとよく言われます。

夏時間は、1時間時計を進めるので、日本との時差が7時間になります(冬時間は8時間)。日本の方が時間がプラスです(ex.フランスが夜中の12時だとしたら日本は翌朝の7時)。余談ですが、もし時差がプラスなのかマイナスなのか分からなくなってしまったら(どこの国でも)、世界地図を思い描いてどちらがより東に位置するのかを考えればすぐ分かりますよ。太陽は必ず東から昇りますから、より東に位置する国の方がつねに先に朝を迎えますからね。

この夏時間が始まる日曜の朝は、フランス人はみんなあまり好きではありません。だっていつもの通り
7時に起きたはずなのに実際は8時で1時間寝坊!になってしまうんですから。なんとも理不尽な日曜の朝というわけです。でもその代わり、冬時間になるときは1時間余計に寝ていられます。こちらは幸せな日曜日の朝ですね。

日本の衣替えとちょっと似ていて、「夏時間」が始まるとなんとなく「新しいシーズンの始まり」という感じで気持ちがリセットされます。


2010年03月26日(金)

Pâques - 復活祭 

  
2月にマルディ・グラ(mardi gras)のお話をしたのをみなさん覚えているでしょうか?
マルディ・グラ(ここで詳しくお話しています)

マルディ・グラから数えて47日目が復活祭にあたるとお話しましたね。今年は、4月4日がその日にあたります。「復活祭」は十字架にかけられたイエス・キリストが蘇ったことをお祝いする日で、英語でイースター、フランス語ではパック(Pâques)と呼ばれます。「復活」つまり「命の生まれ変わり」の象徴として、この時期には卵やウサギを模ったチョコレートなどがたくさん市場に出回ります。みなさんも「イースターエッグ」など聞いたことがある言葉だと思います。ちなみに、ウサギは多産の代表的な動物で=生命の象徴、また豊穣のシンボルでもあります。

スーパーでもデパートでもマルシェ(朝市)でも、復活祭を目前にしたこの時期はウサギや卵の形をした特別なチョコレートが並びます。みているだけで楽しい気持ちになるようなカラフルな優しい色合いの包み紙に入って。昨年、ちょうど頂き物で届いたリンツ社のウサギのチョコレート(lapin d'or)はIIAのクラスで紹介しましたね(あみだくじの結果、赤いリボンをしたミニウサギはアケミさんのもとへ貰われて行きましたね)。

     
   パリのお土産図鑑より

これらの復活祭をお祝いするチョコレート、ただ買って食べるのではないんですよ。正しい食べ方がやっぱりあるんです。復活祭の前後の週末は家族が集まって食事をしたり午後のお茶をしたりする習慣があるのですが(ちょうど日本のお正月やお盆のような感じで、遠くに住んでいる子ども夫婦がみんな集まります)、そのときまず大人(おじいちゃんおばあちゃんであったりママとパパであったり)が用意していたたくさんの大小さまざまな色取りどりのチョコレートをお庭に隠すんです。まるで本物の卵であるかのように草木の茂みの中に隠したり木の枝の上に乗せたり。お庭がない場合はお家の中でも構わないので、食器棚の奥に隠したりベッドの中に整列させたり。そして、隠し終わった復活祭のチョコレートを今度は編みカゴ(バスケット)を持った子どもたちが一斉に探しに行くんです。もちろん見つけた分だけ自分のものになりますから(食べられますから)大喜びで探すんです。とても可愛らしい習慣です。

もちろん大人もこのチョコレートが大好き。ウサギや卵のチョコレートなどこの時期にしか買えない可愛らしいものがいっぱいです。大人の顔より大きな卵型のチョコレート(薄型のミルクチョコレートの中は空洞でなかにおもちゃやちょっとした飾り物が入っています)から、有名なショコラティエ(チョコレート職人)がつくる高級ブランドチョコレートまで本当にさまざま。これらのチョコレートがずらっとお店に並ぶシーズンになると「あぁ、今年も春がきたのね!」と感じる、そんな季節を告げる春の行事のひとつです。


2010年03月25日(木)

春の到来


まだ風がちょっと冷たいですが、あちこちで春を告げる花が咲き始めていますね。確実に春が近づいているのを感じます。新学年が始まる頃には、学園の桜も満開に咲き誇るでしょうか。暖かな春は気持ちも優しく明るくなる待ち遠しい大好きな季節です。

今日は、そんな「春」にまつわる単語を少し紹介しましょう。フランス語で春は、《printemps》。そう、あの有名なデパート『プランタン』は、フランス語で『春』という意味だったんです。ご存知でしたか?本店は、フランスのパリ(オペラ・ガルニエ座のすぐ後ろ)にあります。創業145年、1865年から続く老舗デパートです。石造りの6階建ての建物は、歴史を感じさせるとても美しい内装で、特にモード館(いくつかの館に分かれています)の吹き抜けバルコニーは一見の価値ありです。まるでオペラ座かなにかにいるような豪華な雰囲気を持っています。日本にも銀座に支店がありますね。


     《プランタン・パリ》HPより

春つながりで、みなさんが知っている(耳にしたことのある)フランス語として他に《papillon》というコトバが挙げられます。パピヨンとは、フランス語で「蝶々」という意味です。そう、犬のパピヨンは、耳が大きく左右に開いているのが特徴的でそのようすが蝶々のようだということで「パピヨン」と名づけられたんですよ。昔、フランスの貴族が好んで飼っていたといわれる犬種でもあります。マリー=アントワネットがパピヨンを抱いている絵画なども残っていますね。ちなみに、Papillon(ちょうちょ)という名詞が動詞になってPapillonnerになると、どういう意味になるか分かりますか?蝶々のようにあちこちひらひら飛び回るようすから「移り気である」という意味になるんです。辞書をひくときは、こんな風に派生語(語源が一緒の仲間の言葉)もちょっとみてみる習慣をつけると楽しみながらボキャブラリーを豊かにすることができますよ。機械的に丸暗記するのではなく、へーそうなの、なるほどね!と思いながら力をつけていった方が確実に頭に残りますからね。


おまけ
肌寒い日が続いているので春を少しお届け。何回かHPに登場している自宅の仕事部屋の脇にある乙女椿。たくさんの蕾が次々開いて本当にきれいです。普通の赤い花の寒椿とは違って花びらが幾重にも重なっているのが特徴です。バラの花にちょっと似ていますね。フランス語でrose du Japon(日本のバラ)という別名を持ちます。通常名は、カメリア(camélia)。

    
 
  
   

こちらは、『ヒマラヤ雪の下』という名前のお花。寒さがまだ厳しい1月の下旬ぐらいから健気に毎年花を咲かせてくれます。春を告げるなんとも美しい名前の可憐な春のお花です。

      
 


2010年03月22日(月)

更新しました


しばらく記事の更新をできずにごめんなさい。

いろいろ忙しく(家族が再入院したりで)、大学へ来ることができませんでした。セキュリティーの面からHPの更新作業は大学でないとできないので、お休みしていることをお知らせすることもできず。ごめんなさいね。少しですが保存していた記事をアップしましたのでご覧ください。


2010年03月18日(木)

フランス映画祭2010

                            

《 フランス映画祭 - Festival du Film Français au Japon 》が今年も開催されます。今日は、六本木ヒルズでオープニングセレモニーが開かれました。その様子(レッドカーペット、記者会見など)はニュースでも紹介されましたので目にした学生さんもいたかと思います。

フランス映画祭とは、ユニフランス(uniFrance=フランス映画の振興をめざすことを目的として活躍する機関)が主催するフェスティバルで、日本では1993年から開催されています。フランス映画の最新注目作品を紹介するために、フランス映画代表団(監督・俳優・女優さんなどから成る)が来日し、さまざまなフランス映画が上映されます。インタヴューやトークショーなどのイベントも付随して行われます。

今年のフランス映画祭代表団団長は、女優であり歌手でもあるジェーン・バーキン(1946年イギリス生まれ、1968年よりフランス在住)。フランス語コンクールでは彼女の『Aquoiboniste』も課題曲に入れましたから知っている学生さんも多いかと思います。日本でも有名なエルメスの『バーキン』は彼女のためにつくられた鞄だというお話も授業でちょっとしましたね。故セルジュ・ゲーンズブール(1928-1991)は彼女の元だんなさん、シャルロット・ゲーンズブールは娘さんです。

こちらに《フランス映画祭2010》のリンクを貼っておきますので、どうぞご覧ください。

 開催期間 2010年3月18日(木)~3月22日(月・祝)
 場所    六本木ヒルズ&TOHOシネマズ六本木ヒルズ

《フランス映画祭2010》

2010年03月15日(月)

本の紹介


フランス短期留学や旅行を希望している学生さんがたくさんいるので、そんなみなさんにお勧めの本を今日はちょっと紹介しましょう。

すぐに役立つ会話文&単語集がきれいな写真とともにコンパクトに収められた本です。シリーズになっていて、『カフェでフランス語』『パン屋さんのフランス語』『おうちでフランス語』『マルシェでフランス語』『お散歩しながらフランス語』がでています。いくつか授業でも紹介しましたね。『お買いものしながらフランス語』(新刊)以外は大学図書館にもありますので、ぜひ手にとって見てみてください。フランスの香りが身近に感じられる楽しい本ですよ。


                

       


2010年03月14日(日)

追加の写真
 

前回紹介した『とっておきのパリの旅』の本の写真が少し抜けてしまっていたので追加でアップしました。

『とっておきのパリの旅』(←クリックすると写真のところに飛びます)。

とてもお洒落な写真やイラストがたくさん載っていてる本で、出張授業を受けた中学生のみなさんや教職員の方たちからも大好評でした。最近刊行されたばかりの本で、まだ書店の店頭に並んでいるところも多いようです。よかったら手にとって見てみてください。


2010年03月04日(木)

出張授業
       
                            

今日は、学園の中学校へ出張授業に行ってきました。

中学2年生の学生さんと父兄の方を対象とした「親子研修会」というものが開かれ、大学からドイツ語・韓国語・フランス語の各担当教員が招かれ、それぞれ希望者が集まるクラスに分かれてお話をしてきました。

英語以外のいわゆる第二外国語とよばれる言語は、中学生にとっては未知の世界です。なるべく身近な題材を取り上げてお話しましたが(フランスの中学校のお話、ケーキのお話、日本やアメリカとはまた違うジェスチャー、動物の鳴き声などの擬声語・擬態語のお話、フランス語の早口コトバ、日本にたくさん輸入されている絵本のお話など)、フランス語の世界へ少しでも興味を引くように導いてあげられたといいのですが。休憩なしで5・6時限目が割り当てられていたので、ちょっと疲れてしまったのではと心配しました。

母校とはいえ(高校・大学と、日本にいるときは本学園の生徒でした)、いつもとは違う環境でわたしもだいぶ疲れてしまいましたが(緊張して)、無事に終わってひとまずホッとしました。高校のときの同級生の息子さんがフランス語クラスにいると聞いてビックリ仰天!のひと場面もありました(今回企画のまとめ役だった学年主任の先生も、高校・大学の同級生です)。なんだか急にタイム・スリップしたような不思議な時間でした。

今日初めてお会いした中学生のみなさん、またなにかフランス語のことで聞いてみたいことがあったら、今日はゆっくりお話している時間がなかったので、こちらのHPまで遠慮なくどうぞ(メールアドレス載せてあります)。A bientôt !

授業を受けた学生さんに記念となるような本を人数分用意してほしいと依頼されていたので、たくさん写真の入ったパリの本を選びました。見ているだけでもとても楽しい魅力いっぱいの本です。気に入ってもらえたらといいなと思っています。最後は、プレゼントしたフランスの絵葉書き。

         

         

         

          

         



2010年03月02日(火)

ショパン生誕200年

                        

今年2010年は、フレデリック・ショパン(Frédéric François Chopin)の生誕200周年にあたるということはみなさんご存知でしたか?ショパンは「ピアノの詩人」と称されるように、数々の繊細で優雅な曲調の作品を残したポーランド出身の作曲家です。

ショパンは、今からちょうど200年前の1810年3月1日、ポーランドのワルシャワ郊外にあるジェラゾヴァ・ヴォラというところで生まれました。父親はフランス人、母親はポーランド人です。情勢の悪化に伴い、21歳のときに当時演奏活動の拠点にしていたウィーンからパリに移り住みます。39歳で亡くなるまでフランスで活動を続けましたから、生涯の半分以上をフランスの地で過ごしたことになります。今でもパリのあちらこちらに彼の縁の場所が大事に遺されています。

リュクサンブール公園には彼の胸像が、モンソー公園にはピアノを弾くショパンと足元でそれを聴くジョルジュ・サンドの白い彫像が、またパリ1区のヴァンドーム広場にある高級宝石店ショーメ(Chaumet)の2階には彼が最後を過ごした部屋が残されています。また、パリ20区のペール・ラシェーズ墓地には彼が眠るお墓があります(遺言により心臓だけは取り出され故郷のワルシャワの聖十字架教会に安置されたそうです)。

生誕200周年を記念して、記念コンサートがポーランドやフランスはもちろん日本でも開かれています。ショパンの生誕日であった昨日は、スタニスラフ・ブーニン(ショパン国際コンクールで史上最年少(1985年 当時)の19歳で優勝したロシア人ピアニスト)が来日し、ピアノリサイタルを行いました。他にもいくつもコンサートやイベントが開かれているので時間のある学生さんは足を運んでみては。(たくさんあるのでひとつだけリンクを貼っておきます。参考にまで)。それから、昨年ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝した盲目のピアニスト辻井伸行さん(みなさんとちょうど同じくらいの年ですね)も、「自分の原点はショパンである」といって今回ショパンの曲だけを集めたCDをだすそうです。

日本ショパン協会(ショパン・フェスティバル2010 in 表参道)


おまけ
少しずつ草花の固いつぼみが開き始めています。まだ風がちょっと冷たいですが、春に向かうこの季節は気持ちが優しくなりますね。あっという間に昨日からもう3月が始まりました。みなさんも与えられたこの時間(長いお休み)をどうぞ有意義につかってくださいね。

    

    

2010年03月01日(月)

暴風雨がヨーロッパを襲う


2月27日から28日にかけて激しい暴風雨が ヨーロッパを襲い、フランスを直撃しました。AFP通信によると、ヨーロッパ全体で死者が54名、そのうちフランスがもっとも深刻な被害を受けており、死者45名・行方不明者が30数名でているとのこと。もっとも被害が甚大であった大西洋岸のヴァンデ、シャラント=マルティムの両県では、瞬間最大風速49メートルを記録、8メートルもの高波が襲ったと報じられています。
100万世帯以上で停電となり、シャルル・ド・ゴール国際空港でもダイヤが大幅に乱れ少なくとも100便が運休となりました。

2月20日から卒業旅行にパリに行くと言っていた学生さんがいたので、大丈夫だったといいのですが・・・道路で1年ぶりにバッタリ遭って「先生、念願のパリに行くんです!」と嬉しそうに声をかけてくれたのですが、人を待たせていたのでゆっくりお話ができませんでした。ごめんなさいね。詳しいスケジュールがそれ故わからないのですが、空港などで影響を受けていないといいのですが。心配しています。(エリさんたち、大丈夫でしたか?)。

フランスを襲った暴風雨のようすを映像でも見ましたが、激しい雨風が容赦なく叩きつけるその様は本当に凄まじいものでした。自然の脅威をまざまざとみせつけられた気がしました。一刻も早く、救援活動・復旧作業が進むことを祈ります。

一方、2月27日未明には南米チリでマグニチュード8.8という非常に大きな地震が起きました。現在報道されているだけでも死者は700人を超えています。1923年の関東大震災がマグニチュード7.9、1995年の神戸大震災がマグニチュード7.2ということですから、どれだけ事態が深刻かがわかります。日本でも昨日は終日津波警報が発令され厳戒態勢がひかれました。世界中のあちこちで、近年異常な現象が起きていますね・・・ 自然が恐ろしいほどに猛威を振いその異常さを少なくともみなが感じていると思います。自然バランスのなにかが確実に狂い始めている危機を感じずにはいられないニュースが続いているように思います。

今回の天災に関連するフランス語を少し挙げておきましょう。参考まで。 
1日にひとつでもいいので、気になる単語・知りたい単語があったらぜひ辞書を引いてみてください。特に長期のお休みはあっという間に力が落ちてしまいますから。

   暴風雨    ouragan、tempête
   死者      mort(e)
   行方不明者 disparu(e)
   地震      tremblement de terre、séisme
   災害      désastre、sinistre
   津波      raz de marée (tsunamiと表現されることもあります)

                    

大学図書館入り口のガラスの扉のすぐ向こう側は、新聞や雑誌が置いてある閲覧コーナー(ラウンジ)になっています。そこには、日本語の新聞はもちろん英字新聞の他にフランス語の新聞《Le Monde》も置いてあります。ご存知だったでしょうか?大きなガラスで囲まれたラウンジはいつも明るく、小さなソファーとテーブルも複数備え付けてあります。今度ぜひフランス語の新聞を手にとってみては!


2010年02月28日(日)

カトリーヌ・ドヌーヴ来日!


                          
フランスの女優カトリーヌ・ドヌーヴ(Catherine Deneuve)が来日しています。ドヌーヴといえば、フランスを代表する大女優ですね。『シェルブールの雨傘』(1964年)、『ロッシュフォールの恋人たち』(1966年)、『ひまわり』(1967年)、『終電車』(1980年)など数多くの名作を残しています。比較的最近の映画(日本で公開された)では、『わたしの好きな季節』(1993年)、『8人の女』(2002年)などが挙げられます。大学図書館のAVコーナーにもいくつか所蔵されていますから、ぜひ1度みてみては!

ちなみに、『ロッシュフォールの恋人たち』でカトリーヌ・ドヌーヴと双子の姉妹を演じているフランソワーズ・ドルレアック(Françoise Dorléac)は彼女の実のお姉さんです。『柔らかい肌』(1963年、フランソワ・トリュフォー監督、モノクロ)で初めてわたしはスクリーンに映る彼女の姿をみましたが、その美しさには目を奪われました。美しくも悲しげな役(国際線のスチュワーデスであり主人公の愛人である)を演じています。しかし、そのたった4年後に突如この世からいなくなってしまうなんて誰が想像したでしょう。1967年、ニース空港へ向かう途中で彼女は自らが運転する車で事故に遭い、25歳という若さでこの世を去ってしまったのです。

絶対的な実力と美貌で不動の地位を築いていると捉えられることの多い大女優カトリーヌ・ドヌーヴですが、こんなにも悲しい過去を実は背負っていたのです。

                       

話がちょっと逸れましたが、なぜカトリーヌ・ドヌーヴが来日しているかというと、国連が制定しているInternational Woman's Day(国際女性デー)の一環イベントとして、フランス大使館、キュルチュール・フランス、日本経済新聞社が主体となり「Femmes @Tokyo」を開催しているのですが、そのなかのフランス映画特別イベントに出席するためということです。彼女の最新主演作『隠された日記』(原題《Mères et Filles》)の上映、インタヴューなども行われるそうです。

Femmes@Tokyoは、2月27日(土)から4月3日(土)まで開催されています。社会に進出し活躍する女性の姿をさまざまな角度から映し出していて、関連してたくさんの芸術イベント(ヴァイオリンコンサート、オペラ、絵画展、映画上映会、文学対談など)が用意されています。下にリンク先を貼っておきますので、どうぞご覧ください。

国際女性デー 《Femmes @Tokyo 2010》


2010年02月26日(金)

本の紹介!


今日は、フランス関連の本をいくつかちょっと紹介しましょう。せっかくの春休みですから、ゆっくりお気に入りの本をみつけて読んでみる、そんな時間をぜひ持って欲しいなと思います。


(1)まず1冊目は、フランスの子供向け書籍として定番中の定番である『プチ・ニコラ』のシリーズ。フランス人であれば誰もが知っている、小さい頃にみんなが読んだという人気の本です。Nicolas(小学校低学年の男の子)が巻き起こす誰もが体験したようなお話をユーモラスに書き綴ったものです。

作者は、ルネ・ゴシニ(René Goscinny)。挿絵がジャン=ジャック・サンペ(Jean-Jacques Sempé)。ゴシニは、フランス人で知らない人はいないあの有名な歴史絵本『アステリックス』(Astérix)の作者です。『プチ・ニコラ』のシリーズは、世界中で翻訳されているので(もちろん日本語にも)みなさんもどこかでみたことのある男の子だなと思ったかも知れません。フランス語のレベルとしてはまだちょっと難しいかもしれませんが、IIAを修了した学生さんは徐々に原書にトライしてみては!ゆっくりしたペースで少しずつ丁寧に読むのがコツです。ストーリー自体は、いたずらっ子ニコラのお話ですから、「そうそう!」と頷きながら楽しく読める微笑ましいエピソードばかりです。

              

        

(2)次は、フランス語の本として名作中の名作、あまりに有名な1冊ですが『星の王子さま』(Le Petit Prince)を紹介しましょう。フランス語IIBクラスでは、キツネが王子さまにむかっていう有名な台詞ー《On ne voit bien qu'avec le coeur. L'essentiel est invisible pour les yeux.》ー「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。肝心なことは、目に見えないんだよ」(『星の王子さま』内藤濯訳より)ーを取り上げましたね。

作者は、アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ(Antoine de Saint-Exupéry)。もともと陸軍飛行操縦士であったため飛行士としての体験に基づく作品が多く、彼自身消息を絶った(死亡した)のも地中海上空であったといわれています。EU統一通貨(ユーロ)になる前は、50フラン札にはサンテグジュペリの顔と星の王子さまが印刷されていました。

         


(3)3冊目は、昨日本屋さんで偶然見つけたパリのスィーツめぐりの本です。表紙がとても可愛らしかったので思わず手にとってしまいました。ーパリジェンヌの愛するスィーツのお店50-とサブタイトルにあるように、カラフルな写真がふんだんに入ったフランスのお菓子を紹介してくれる楽しい1冊です。この本をカバンに入れてパリの街を歩くのも楽しそうです。

              


  


(4)最後は、IA・IIAともに授業でちょっと紹介した『パリで暮らしてみた』という1冊。実際に2年間パリに暮らした著者(日本人イラストレーター)が、手書きのカラフルなイラストとともにパリの日常の暮らしを紹介する楽しい本です。普段目線で書かれた本なので、あたかもパリで暮らしているようなそんな疑似体験ができる1冊です。

         

         

本の紹介は、また春休み中にしたいと思っています。大学図書館にも共同研究室にもたくさんフランス関連の書籍がありますから、次回はそちらから少し紹介しましょう。何人かの学生さんからリクエストがあったフランス映画の紹介も近いうちにしたいと思っています。もうちょっと待っていてくださいね。

Bon week-end à tous ! (よい週末を!)


2010年02月22日(月)

フランスの写真の追加


2010年02月15日(月)の記事(
「フランスへ行ってきました!(卒業旅行の感想)」)に、写真を追加でアップしました!

前回上手く写真が転送されてこなかったため1枚(シャンボール城)しかアップできませんでしたが、今回は無事に届きましたのであらためて追加で載せました。どうぞご覧ください。フランスの雰囲気がよく伝わってくる素敵な写真ばかりです(掲載した写真はすべて本人たちの承諾を得ています)。

みゆきさん、そして他の7名の学生さん、貴重な写真の提供を本当にどうもありがとう!旅の疲れで体調などどうぞ崩したりしませんように。



2010年02月20日(土)

東京日仏学院の春の講座など


東京の飯田橋(新宿区)にはフランス関係の機関がたくさんあることをご存知ですか?フランス政府の公式機関である東京日仏学院(フランス語の語学学校)、フランス語書籍専門店である欧明社、フランス人の子どもたちなどが通うリセ・フランコ・ジャポネ(フランス語のインターナショナルスクール)、そしてフレンチレストランやカフェもいくつもありとてもフランス的な雰囲気があります。

そのなかの東京日仏学院を今日はちょっと紹介しましょう。東京日仏学院は、フランス語を学ぶ語学学校としてもっとも名が知れている学校のひとつです。お茶ノ水にあるアテネ・フランセと並んで有名ですね。日仏学院はフランス政府の公式機関ということもあり、語学講座の他にもさまざまなイベント(フランス映画の上映、ワインやチーズのセミナー、絵画展や写真展、シンポジウムなど)を常に提供しています。フラン文化の発信地となり、日仏の交流にさまざまな角度から貢献しています。会員(生徒)でなくても食事ができるブラッスリー(ギャルソンさんはみな優しいフランス人です)やメディアテック、欧明社の支店もありますから、この春休みに1度ぜひ足を運んでみては。なかなかこの辺りでは手に入らないフランス語の本なども豊富に取り揃えてあって見ているだけでも楽しいですよ。

わたし自身も日仏学院には渡仏前に1年半ほど通っていましたが(和泉先生も学生時代に通われていますね)、都心にありながらお堀もすぐそばにあってとても静かな落ち着いた街です。当時、日仏のすぐ上の辺りに住んでいたので、飯田橋や神楽坂と聞くとなんだかとても懐かしい気持ちになります。小さなフランス街(フレンチタウン)と異名を取るように、この界隈は歩いていると結構な頻度でフランス人に会います。フランス語で話す学校帰りのこどもたちの楽しそうな声が聞こえてきたりする街です。


東京日仏学院でさまざまな講座が開かれているので、参考がてらちょっと紹介しましょう。
ブルーの文字をクッリクすると各メニューへジャンプします。

大学生のための特別短期研修
《東京にいながら、フランスにいるように!定評ある集中講座です。驚きのヒアリング力と表現力が2週間であなたのものに!他校の学生と共に学ぶことで、知らなかった自分が見えてきます。2010年3月23日(火)~4月2日(金)》

フランス・エクスプレス
《月1回日曜日、1日限りの超速フランス語講座。一気にフランス語の基礎の基礎を学びます。
年間登録料金不要!フランス語をかじってみたい!フランス旅行に備えたい!フランス語とフランス文化について知りたい!《フランス・エクスプレス》はそんなあなたのためのクラスです!》

フランス美食文化・言語ディプロム取得講座
《東京日仏学院が、フランスのル・コルドン・ブルーとタイアップして開講するフランスのガストロノミー(美食術)の言語と文化に特化した講座。4つのユニットで構成され、210時間で、言語・文化・実習による総合的な知識の習得を通じて、ガストロノミーとフランス式生活術のエキスパートの養成を目指します》

ワイン&フロマージュ・ディナー(東京日仏学院 ラ・ブラスリー)
フォンデュ・ディナー 2月23日(火)~2月25日(木)18時
ブルゴーニュ地方のワイン&フランスチーズのティスティングセミナー 2月26日(金)19時
  


2010年02月19日(金)

『ルノワール展』―国立新美術館


東京六本木にある国立新美術館で、フランスの画家オーギュスト・ルノワールの回顧展―伝統と革新』が開かれています。

ルノワールは
、IIAの授業でも紹介しましたが、19世紀を生きたフランスを代表する印象派の巨匠ですね。やさしいタッチで、降りそそぐ光や風の中の女性や少女などを数多く描いています。フランスでは、パリ左岸にあるオルセー美術館で彼の作品をみることができます。わたしも大好きな画家で何度も足を運びました。

国立新美術館のリンクを貼っておきますので、詳しくはそちらのページをご覧ください。せっかくの春休みですから、ぜひ足を運んでみては。

国立新美術館(東京展)  1月20日(水)~4月5日(月)まで

ルノワール展(HPへ)


おまけ
オルセー美術館にあるルノワールの『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』(
Bal du moulin de la Galette)の前で。美術館で写真を撮るのは絵を傷めたり落ち着いた雰囲気を壊すので殆どしたことがないのですが、これは珍しい1枚。東京から尋ねてきた友人と。
  
                 


2010年02月18日(木)

仏検がテレビで紹介されます


APEFからのお知らせです。アペフとは、フランス語教育振興協会といって、みなさんが受けている仏検を実施している東京千代田区にある財団法人のことです。

                            
仏検(実用フランス語技能検定試験)が、日本テレビ「所さんの笑ってコラえて3時間スペシャル」で取あげられるそうです。《日本列島検定試験の旅》のコーナーで紹介されるとのこと。放送予定日は、2010年3月17日(水)になるそうです。

おまけ
今日の午前中にまた雪が降りましたね。水戸で積雪15センチを記録したとか。先日雪の写真と記事を載せたばかりですが、なんだかとても幻想的できれいな雪景色だったので、朝食をつくる前に写真に収めました。雪のピークが朝の7時から8時だったとのことで、その時間に通学・出勤された方たちは本当に大変だったと思います。さぞ冷え込んでいたことでしょう。午後からは予報どおり陽射しもでて、あっという間に雪も溶けてしまいましたね。三寒四温とはよくいったもので、寒さと暖かさが交互に繰り返されています。来週は3月下旬並みの暖かさになるとか。体調など崩さないようにどうぞ気をつけてくださいね。

         

         



2010年02月16日(火)

マルディ・グラ(Mardi gras)のお話

                          

みなさん、マルディ・グラ(Mardi gras)というコトバは聞いたことがあるでしょうか?
今日は、フランスではそのマルディ・グラにあたる日なのですが(太陽暦による移動祝日なので、毎年日にちにずれがあります)、日本ではあまり知られていないのでちょっとお話しましょう。

マルディ・グラというのは、「告解火曜日」「懺悔の火曜日」などと日本で呼ばれるものですが、知らない学生さんのほうが多いかと思います。イースター(
Easter)というコトバは聞いたことがあると思います。英語で、「復活祭」という意味ですね。フランス語では、Pâques〔パック〕といいます。まずはそちらから。イースターは、キリストの復活をお祝いする日のことで(イエス・キリストは十字架にかけられた3日後に復活したと伝えられています)、毎年春分を過ぎて最初の満月のあとに迎える最初の日曜日があてられています(ですから毎年日にちが変わる移動祝日になっています)。この復活祭から数えて46日前の水曜日を「灰の水曜日」と呼ぶのですが、その灰の水曜日から復活際前日の聖土曜日までの期間を「四旬節」と呼んで(受難節ともよばれます)キリスト教徒の間では食事や祝宴の制限をする風習がありました。キリストは人間の罪を償うために十字架にかけられたとされていて、その苦しみを分かち合うためとされています。祈りと償いの期間と呼ばれるのはそのためですね。また、春が来るまでなんとか食料をつながなければならないという意味合いもあり、貴重な栄養源であった卵や乳製品を絶つという風習ができたとも言われています。

前置きがちょっと長くなりましたが、この四旬節に入る前日をマルディ・グラとよぶのです。フランス語で、マルディ・グラの
mardiは「火曜日」、grasは「脂肪質の」という意味です。このマルディ・グラの日は、翌日からの慎ましやかな生活に備えて、卵やミルクなどを使ったクレープを食べる習慣があるんです。四旬節のあいだは、卵や乳製品を食べないようにしなければならなかったので、それらの材料を残しておけないという状況からもクレープは打ってつけのお料理だったのですね。ちなみに、フランスのクレープ(crêpe)には、いわゆるお砂糖やバターを使った甘いクレープと、クレープ・サレ(crêpe salée)とよばれるそば粉をつかったザックリとした塩味のクレープ(生ハムやスモークサーモンやチーズなどをはさんで食します)があります。もうひとつ付け足しのお話をすれば、世界三大珍味とされる高級食材のひとつフォア・グラのグラはこのマルディ・グラのgras(丸まると太らせて脂肪質にしたという意味)ですよ。わたしはあまりにその飼育の仕方が可哀相でフォア・グラは食べられませんが。

フランスは、カトリックの国ですが、みんながみんな毎日曜日に教会へ行ってすべての儀式にも参加する敬虔な信者というわけではありません(今はどの国でもそういう傾向がありますが)。それでも、このマルディ・グラにクレープを食べるという習慣は根強く残っていて、街のあちこちで屋台のクレープやさんがでたりします(朝市のマルシェや公園などにも)。フランスのクレープは、授業でちょっとビデオをお見せしましたが、日本とはちょっと違うんですね。大きなまるい専用の台を熱々に熱して、そこに木のへらを使ってうすーく薄く生地をのばしていきます。食べ方は至ってシンプルで、バターとお砂糖を熱々の生地に振って溶け出したところを三角にたたんで渡してくれるので、それをふうふう言いながら食べるんです。特に息が白くなるような寒い日に、外で食べるクレープは絶品ですよ!

                           

みなさんにもちょっとお話したとおり、わたしは5年間ぐらい(個別のものを含めればもっと長くですが)毎日大学の授業の後にベビーシッターをしていました(フランスでは11歳までは親もしくはベビーシッターが学校の送り迎えをしなければならない、またこどもだけで公園などで遊んではならない、子どもだけのお留守番も14歳までダメ、などと法律で決められています。これはフランスだけではなく欧米では一般的なこと)。わたしがみていた子どもたちが通うバイリンガルの小学校(フランス語と英語)の脇には有名なモンソー公園というとても美しい広い公園があって、寒い冬でも暑い夏の日でも毎日そこで1時間ぐらい遊んでからバレエやサッカーやピアノのレッスンへ送ったり自宅へ戻ったりするのが日課でした。寒い冬に時々耐え切れず(本当に時々ですが)熱々のクレープやゴーフルを一緒に食べたことをなんだか昨日のことのように思い出します。でも、このベビーシッターという立場(地位)はまだまだ低くて(階級制度がまだまだ残っています)、「あなたはベビーシッターでしょ」「ベビーシッターのくせに」などと心無いコトバをかけられたことも何度もあり悲しい思いも随分しました。大学ではフランス人にまじって本当に本当に大変だった勉強、そして並行してお金を稼ぐために最初はベビーシッターからスタート、こどもは今でも変わらず大好きですがあの頃の苦しかった時代を思い出すと今でもちょっと涙がでてしまいます。でも、だからきっと勉強やお金やいろいろなことで苦労している学生さんをみるとどうしても放っておけない今のわたしがいるのかなとも思います。



2010年02月15日(月)

フランスへ行ってきました!( 卒業旅行の感想 )

                               

担当クラスの4年生の学生さんが、2月3日(水)から9日(火)まで6泊7日でフランスへ卒業旅行に行っていました!総勢仲良し8人組で、大学生活最後の忘れられない思い出をつくってきたようです。フランスへ行くことを夢見ている学生さんや短期留学を考えている学生さんもたくさんいるので、ちょっとお話を聞かせてもらえる?というこちらのお願いに時差ボケでまだ疲れが抜けきらない状態なのにすぐに応えてくれました。本当にどうもありがとう。以下、彼女の感想&写真を載せておきますね。どうぞご覧ください!

  フランス卒業旅行の写真、追加でアップしました!(下をご覧ください)

フランス卒業旅行


 Bonjour!! Enchantée! C4年のみゆきです。私は月の始めから日間,友人人と卒業旅行でフランスに行ってきました。旅行先にフランスを選んだのは,やはりモンサン・ミッシェルとヴェルサイユ宮殿を一度は見てみたい!!と思ったからです。

 モン・サン・ミッシェルは本当に素晴らしかったです。お天気にはなかなか恵まれない旅行でしたが,この日だけは晴れました。真っ青な空に金色のミカエル像…とても美しく,印象的でした。

 美術館はルーヴル,オルセーの二か所を見ました。個人的にはオルセー美術館の方が好きです。豪華で大きいルーヴルに比べ,落ち着いた雰囲気でした。けれどもレストランだけは別。オルセーのレストランはとっても素敵で,お城の中のようです。ランチとワインをいただき,のんびり過ごしました。フランス人の赤ちゃんが私たちのテーブルまで来て,なかなかお母さんの所へ戻らないというハプニングもありました。東洋人が珍しかったのかな?ずっと横に立っていて,お母さんが連れ戻してもまた来てしまうのです。とても可愛い子でした。

 マカロンの食べ比べもしました。ピエール・エルメが一番おいしかったと思います。お店の雰囲気も好き。お土産には箱の可愛いラデュレのマカロンを買いました。ラデュレでお土産を買った後に,ピエール・エルメに行く友人のマカロンを預かることになりました。ラデュレの紙袋を持って,ピエール・エルメに行くのも気が引けるので。私は一人で近くのサン・シェルピス教会のベンチに座っていたのですが,ラデュレの大きな紙袋を
4つも持っている様子はかなり変だったようです。通りがかりのムッシューに「君はなぜそんなにグリーンバック(ラデュレの紙袋は緑色なのです)を抱えているんだい?」と声をかけられました。訳を話し,それから少しおしゃべりをしました。やはり人との交流があると,その場所の印象がぐっと強くなります。サン・シェルピス教会はたまたま休憩していただけで観光したわけではないのに,モン・サン・ミッシェルや美術館と並んで印象に残った場所のひとつになりました。

今回のフランス旅行では,プチ・トリアノンでわざわざクッションカバーを外してまで熱心に椅子の説明をしてくださった職員さんや,郵便をどちらのポストに入れればいいのか迷っていたときに看板を英訳してくださった方など,多くの親切な人々に出会いました。反対に,困らせられた人もいますが,それも思い出のひとつです。皆さんがフランスに限らずどこか外国に旅行に行く時は,現地の人との素敵な交流があると良いなと思います。

 フランスにいたのは実質日半,パリは日半と,忙しい日程でしたが,とても楽しい旅行でした。学生生活最後,良い思い出になりました!!



日程       2010年02月03日(水)朝、成田出発 ― 02月09日(火)深夜、帰国
訪れた場所   ロワール地方(古城めぐり)、モン・サン・ミシェル(大聖堂)、パリ(終日フリー)
旅費       6泊7日添乗員付きのプランで13万円(飛行機代・ホテル代・毎日の朝食+昼食2回
          +夕食1回込み)+空港利用税1万5千円
        

        
      フランス中部のロワール地方には、今でもたくさんの美しいお城が残っています。
      ロワール河流域に残る古城をめぐるツアーは人気の定番コースですね。
      シャンボール城(Château de Chambord)はその代表格のひとつ。写真の左側
      つまりお城の正面には水路があり、そこに鏡で映したようにお城が美しく浮かび上がる
      ように作られています。

       
     世界遺産にも登録されている有名なモン・サン=ミッシェル(Mont Saint.Michel)の大聖堂。
     フランス北西部に位置するノルマンディ地方のサン・マロ湾に建っています。潮の満ち引きに
     よってさまざまな表情を見せます(潮の満ち引きによる高低差は15メートルにもなるといわれて
     います。わたしが訪れた1996年12月は大寒波がきていたときで、海は一面氷と化していまし
     た。その時々で幻想的な光景をみることができます)。

               
      お勧めしたオルセー美術館内のカフェ。お茶だけでなくお食事もできます。
      天井画をはじめとても優雅な雰囲気にあふれています。名画の鑑賞に疲れたときには
      オルセー美術館にはふたつのカフェがありますから(もうひとつはセーヌ河や対岸のルーヴル
      美術館を見渡せる上階のテラス・カフェ)ゆっくりひとやすみするのもお勧めです。

              
         
みゆきさんたちから離れなかったというフランス人の赤ちゃん(許可をもらって
           写真を撮っています)。本当に愛らしい赤ちゃんです。お腹がぱんぱんね!

               
             
パリといえばエッフェル塔!夜になるとオレンジ色にライトアップされ
                セーヌ河の水面にゆらゆらと映る姿は本当に美しく世界中の人々を
                魅了し続けています。


            
                 ルーヴル美術館。ガラスのピラミッドから入館するために順番待ちを
                 しているところ。もと宮殿というだけあって広大、圧巻のひと言です!


            
                
ヴェルサイユ宮殿、後ろ側に廻ったところ。この向こうに広大な庭園
                   (森に運河に田舎家に)が広がっています

           
 
                   ヴェルサイユ宮殿、有名な鏡の間にて。
 
     
           
             
ヴェルサイユ宮殿敷地内にあるグラン・トリアノン(離宮)にて。ローズ色の大理石で
                作られています。

                 
      
     みゆきさんが小さい頃から大好きで読んでいたという『三つ子ちゃん』(Les Triplées)
            の絵本、有名なラデュレのマカロン、マリー・アントワネットの羊(?!)、などなど。


素敵な写真を本当にどうもありがとう!フランスの雰囲気がよく伝わってきました。

フランスへ出発前にはいろいろと相談にのっていたのですが(ガイドブックには載っていないお勧めスポットやカフェなどお教えしました)、彼女は自分で本当によく調べていました。今回の旅行も自分たちの手に届く格安プランを見つけて一生懸命予約の電話を入れていました。ヴェルサイユ宮殿の期間限定の半額入場チケットもきちんとおさえていましたね。総勢8人で行動を共にしていたので、片方は高級ブティックでショッピングがしたい!、片方は美術館を見たい!などなかなかプランを立てるのも大変だったようですが(楽しそうに、ときには真剣に話し合っている姿を度々みかけました)、誰ひとり病気にもならずトラブルにも巻き込まれず楽しい旅行ができて本当によかった!と思っています。もうすぐ卒業で会えなくなってしまうのは寂しい限りですが、春からは社会人。どうぞこれからも持ち前の頑張りで活躍して下さい!



2010年02月14日(日)

聖ヴァレンタイン・デーの意味

                          
今日2月14日は、ヴァレンタイン・デーですね。
みなさんもチョコレートを渡したリしたでしょうか。日本では、デパートでもスーパーでもヴァレンタインに向けたチョコレートのスペシャルコーナーが設けられていて、どこもすごい賑わいでしたね。

そもそも、ヴァレンタイン・デーはどんな日かみなさん知っているでしょうか。今日はちょっとそのお話をしましょう。ヴァレンタイン(Valentine)というのは、聖(Saint.)という言葉が表しているように聖人の名前です。日本では英語読み(表記)ですね。フランス語では、Saint.Valentin〔サンヴァロンタン〕と発音します。

3世紀ごろのローマでのお話ですが、ローマ皇帝は若い兵士たちの結婚を法令で禁じていました。愛する女性を残したままでは兵士たちの気持ちが乱れる(戦意が薄れる)という理由からでした。それを哀れに思ったキリスト教司祭であったヴァレンタインは、内緒で若者たちを結婚させてあげていたのです。それがみつかり、彼は捕らえられます。キリスト教からローマ国教に改宗するよう迫られますが彼はそれを頑なに拒みます。そのため迫害されそして投獄されます。そして2月14日(西暦269年)に処刑されたといわれています。

彼は、その後「愛の守護聖人」としてキリスト教徒たちによって祀られます。ヴァレンタインは、愛するものたちを守ってくれる聖人となったのです。彼が絞首刑にかけられ命を絶った2月14日が、「愛するものたちの日」となったのには、こんな背景があったのです。ちょっと頭のすみに入れておいて欲しいお話です。


フランスでは、ヴァレンタイン・デーは恋人と(または配偶者と)ふたりきりで静かに過ごします。ふたりで食事に出掛けるのが一般的です。ヴァレンタイン・デーの夕食は、dîner romantique 《ロマンティックなディナー》、dîner en chandelles 《キャンドルを灯してのディナー》などと呼ばれ、特別な雰囲気でレストラン側ももてなしてくれます。また、この日は男性が愛する女性にバラを1輪プレゼントしたりもします。 
 
                        

日本ではまったく違った文化というか風習が定着していますが、ヴァレンタイン・デーの意味を知った上で、これからは大切な人と愛を伝えあう日として大事に過ごして欲しいなと思います。「もう、面倒くさいわ!」と言いながら、「ええと、あの人とこの人と...」と義理チョコをたくさん買い込んでいる女性を日本で見るたびになんだかちょっぴり悲しい気持ちになってしまうのでした。

おまけ
昨年、フランスから届いたゴディヴァのチョコレート。フランス語を教えていた駐在員家庭の方が送ってくださいました。ヴァレンタインの季節だったので、ハート型の可愛らしい箱に春らしいお花がモチーフになったスペシャル・ヴァージョンです。とてもきれいなので、クッキーを焼いたときにでも中に入れてプレゼントしようと取っておいたものです。



                         Ibaraki Christian University 『フランス語の部屋』


2010年02月12日(金)

雪!

                                  

天気予報で、「東北・関東・甲信越地方で雪が降ります。気をつけて」と警報がでてはいましたが、ちょっぴり他人事のように思ってしまっていました。朝起きてカーテンを開けてビックリ。まさかこんな風につもっていたなんて。つい2,3日前は、都心でも20度を超えるほどのぽかぽか陽気だったというのに。

夜半に静かに静かに雪は降り続いていたのですね。辺りは一面の銀世界。久しぶりにこんなに真っ白な雪景色をみました。パリでは、空気がしんしんと冷えているものの雪が降ることは1年に1度あるかないか。まして積もることなんて殆どありません(もちろんスイスやドイツの国境近く、それからイギリス寄りの北の地方では雪がたくさん降ります!)。なんだかちょっと嬉しくて(子どもみたいね)お庭に出て写真を撮ってきました。可哀相に、春に向けてつぼみをつけていた木も草花も雪の帽子でうなだれてしまっていました。でも、春が確実に近づいてきている気配がします。ただ、受験生はかわいそうね。風邪をひかないように、それから雪の影響で交通機関に影響が出たりしないように祈るばかりです。


       
       
         
 

   


さて、フランス語で「雪」はneige〔ネージュ〕。「雪が降っています」は、Il neige.〔イルネージュ〕でしたね。あの人は雪のように肌が白いという表現が日本語にもありますが、その通り「白雪姫」はBlanche Neige〔ブロンシュネージュ〕といいます((英語のSnow Whiteと同じ表現ですね)。雪が降ると子どもたちが大喜びでつくる雪だるまはbonhomme de neige〔ボンノムドネージュ〕 といいます。なんだか可愛らしい響きですね。

お料理の名前にも、雪というコトバをつかった表現はたくさんありますよ。「 卵白をあわ立てる」はbattre des blancs en neige(=卵白を雪のようになるまで撹拌する)といいます。日本では、「角(つの)が立つまで撹拌する」といいますね。こういう表現ひとつとっても国によって違うのは面白いですね。もうひとつ、フランスでは「雪」という名前がついたとてもポピュラーなデザートがあります。リキッド状のカスタード・ソースに卵の白身にお砂糖をまぜてつくったふわふわのメレンゲを浮かべたデザートでoeuf à la neige〔ウフアラネージュ〕といいます。別名 île flottante(=プカプカ浮かぶ島)とも呼ばれていて、子どもから大人までみんなに愛されているデザートです(冷たくしても温かくしてもokな1年中食べられるデザートです)。

「雪」という単語を調べただけでも、こんなにたくさんの表現が出てくるんですね。新しい言語を学ぶとき、辞書は魔法の箱のようなものです。億劫がらずにたくさん引いてください。いろいろな発見が必ずあるはずです。こんなふうに寒い日は、甘くておいしいウフ・ア・ラ・ネージュでもつくってみてはいかが?

おまけ
みえるでしょうか。わが家へやってきたネコの可愛い足跡(というか、毎日ごはんを食べに姉妹でやってくるネコちゃんです。こっそり隠れてわが家の敷地に住んでいるようです)。寒さで震えていました。じっと見
つめられるとそのまま抱き上げてお部屋に入りたいところでしたが、そうもいかないので(野生味が残っているので1匹は触ろうとすると逃げてしまうのです...)特別にスティックパンとチーズのご馳走をあげました。飲めるものなら体が温まるホットミルクでもカフェオーレでもいれてあげるのに! 
                                                 
    

2010年02月05日(金)

カナダからのお土産

      
去年のお話になってしまいますが、春休みを利用してカナダの提携校ファンショー大学に短期留学に行っていた学生さんがお土産に紅茶を買ってきてくれましたので、その紹介とちょっとカナダのお話をしましょう。

フランス語は、フランス本国だけでなく世界のあちこちで公用語として使われているというお話は授業で少ししましたね。スイスやベルギー、アフリカやアメリカの一部、などその数は50カ国にものぼります。もとフランス領であったり植民地であったりDOM-TOM(海外領土)であったりと背負っている歴史はさまざまですが、フランス語が今でもつかわれている国や地域はこんなにたくさんあるんです。

北米に位置するカナダもそのひとつ。特にケベック(カナダ南東部の都市)は、もとフランス植民地であったため今でもフランスの雰囲気を色濃く留めています。住民の8割がフランス系だともいわれています。英語とフランス語が公用語になっているため、街の看板でも商品の説明書でも2言語が併記されていることが当たり前となっています。ミキさんが買ってきてくれたこの紅茶のパッケージもよーくみてみてください。同じ写真ではないんですよ。片面が英語表記(左の画像)、もう片面がフランス語表記(右の画像)になっているのがわかりますか?彼らにとってはこれが普通のことなんです。紅茶のパッケージひとつからも、その背景にある国の歴史がなんだかみえてくるようですね。



   カナダの特産品であるメープルの紅茶(正確にはハーブティー)

   

                
  

因みに、tisane〔ティザンヌ〕はフランス語でハーブティーのことを指します。érable〔エラーブル〕はメープル
(カナダの国旗にも描かれているカエデのことです)を意味します。いわゆる「紅茶」は、thé〔テ〕でしたね。絵や写真だけでみると紅茶とハーブティーは違いが分からないので、両方覚えておくといいですね。

最後にちょっと余談になりますが、みなさんもよく知っている歌手のセリーヌ・ディオン(Céline Dion)はケベックの出身です。ユーロ・ヴィジョンで優勝し活躍を続けるナターシャ・サンピエール(Natasha St-Pier)も『ノートルダム・ド・パリ』のミュージカル版でカジモドを演じ一気に名を馳せたガルー(Garou)もやはりカナダ出身の歌手です。彼らが器用に英語とフランス語を使い分けるのは、こういう背景(英語とフランス語が公用語)があったのです。彼らのようにカナダとフランス両方で活躍する歌手は、ひとつのアルバムを英語版とフランス語版でだしていますからCDを買うときには気をつけてね!最後にちょっとだけ問題。やはりカナダ出身で(フランス語は話せないそうですが)日本でも人気のある女性歌手がいます。苗字はフランス語で「ぶどうの木」、名前は「4月」というんです!誰だか分かりますか?そう、実はアヴリル・ラヴィーン(Avril Lavigne)ちゃんの名前は、フランス語でこういう意味だったんです(正確にはフランス読みでは〔ラヴィーニュ〕ですが)。ちょっとびっくりしたでしょ。フランスでは聞いたことのない名前ですが、日本でも3月生まれの女の子に「弥生(やよい)」ちゃんと付けたりするのでそれと同じ感覚だったのかもしれません。

P.S. カナダのバンクーバーで2010年冬季オリンピックが開かれていますね。2月12日の開会式では、まさに上でお話したGarouがオープニングで歌(『Un peu plus haut, un peu plus loin』)を披露したようです。


2010年01月27日(木)

パリ大学から手紙が届く!


フランス語IIBクラスの授業プロジェクトのひとつとして、昨年の12月にパリ大学の学生さんへフランス語でお手紙を送りました(2009年12月03日(木))。みんなでずっと楽しみに待っていたお返事が、海を渡って本学へ無事に届きました!

パリ第9大学の日本語学科の1年生の学生さんが、ひとりひとりにフランス語でお返事を送ってくれまし た。なかにはリセ(高校)などで既に第2または第3外国語で日本語を勉強してきたという学生さんもいて日本語でのお返事を同封してくれた学生さんもいました(漢字もまぜて!)。フランス人の同じ年頃の学生さんがこんな風に頑張って外国語を勉強している姿に触れ、自分たちももっと頑張ろう!ととてもよい刺激を受けたようでした。

初めて受け取ったフランス語の手紙、みなさんの宝物となりましたね!
いつも言っていますが、新しい言語を学ぶということは机の上での勉強だけではないんです。実際につかえる(通じる)フランス語をたくさん身につけてたくさんの喜びを味わって欲しいなと思います。パリ大学の教授からは、「こういった手紙の交換は今までにない試みで、学生たちは手元に届いた手紙に感激していました。今後もぜひ手紙交換を続けていけたらと思います」とお返事を頂きました。来年度のクラスでももまた実施したいと思っています。


             


                 

          Ibaraki Christian University 『フランス語の部屋』

                       Merci beaucoup !

2010年01月06日(水)

王様のガレット

                          
フランスでは、今日1月6日は『エピファニー』(Epiphanie)と呼ばれる日です。

日本語では、「公現祭」「主顕節」などと訳されています。簡単に説明すれば、イエス・キリストが神の子として公言された日、人々の前に現れた日とされています。クリスマスは何の日かというと、イエス・キリストが生まれた日ですね(クリスマスは英語でChristmasと書きますが、Christはキリスト、masはミサを意味していますよ)。それから12日後の1月6日に、ひと際きらめく星に導かれて3人の王様が東方からやってきて(=東方の三博士ですね)、辿りついたベツレヘムで幼子イエスをみつけたといわれています。彼を神の子として礼拝し贈り物をしたというお話は有名で絵画などでもよくみられますね。


                             

そんなお祝いの日にフランスで食べられるのが、『王様のガレット』とよばれるお菓子です。アーモンドペーストが中に入ったパイ生地のようなまあるい焼き菓子です。最近では、日本でもだいぶ見かけるようになりました。ただし、エピファニーの前後にしか食べられないので、季節限定のお菓子です。

『王様のガレット』(Galette des Rois)には、授業でもお話したとおり「正しい食べ方」があるんです!
まずは、一緒にガレットを食べる人たちの中で1番年の小さな子どもがテーブルの下に隠れます(ガレットが見えないように)。お母さん(もしくは別の大人)がガレットを切り分けると、「今の分は誰ちゃんの分!」と名前を言っていきます。なぜなら、ガレットの中にはフェーブとよばれる小さな陶器のお人形がひとつだけ入っていて(小指の先ぐらいの小さなお人形です。昔は、fèveという名前が示すようにそら豆が入れられていました)、それが当たった人はその日1日王様になれる(言うことをきいてもらえる)という可愛らしい遊びの習慣があるからなんです。ガレットを買うと、紙でできた金色の王冠がついてくるのはそういうわけなんです。ガレットの中に入っているお人形は、ひとつひとつ形が違うので、何回もガレットを買ってコレクションする人たちもたくさんいます。わたしもパリに住んでいた頃、人形姫や子ネコなどのフェーブが当たって大事に飾っていたことを思い出します。



2009年12月20日(火)

フランスのクリスマス

                            
    
早いもので来週から冬休み、あと数日で今年もお終いですね。時間が経つのは本当に早いですね。授業でいつも言いますが、大学の1年間というのは本当にあっという間に過ぎていくもの。年間30回の授業も、もし毎日1コマあると計算したら、たった1ヶ月で終わってしまうものなんです。だからひとつひとつの授業を大事にして欲しいなと思います。逆に、苦手な授業や行きたくない授業があったとしても、たった1ヶ月のことなんだと思えば気持ちが少し楽になりますよ。

話が逸れてしましたが、いま街中がクリスマス一色ですね。賑やかクリスマスソングが流れ、街中がきれいにライトアップされてクリスマス独特の雰囲気に包まれています。今日は、フランスのクリスマスについてちょっとお話しましょう。この間授業でも少しお話しましたが、フランスのクリスマスにはとても可愛らしい習慣があります。国が違えば習慣も違う、当たり前と思っていることが違ったりするのよというのはいつも言っていることですね。


まず、クリスマスに食べるケーキですが、日本ではまあるいデコレーションケーキが主流ですが、フランスでは『ビュッシュ・ド・ノエル』(Bûche de Noel)と呼ばれる薪の形をしたケーキを食べます。どうして薪の形をしているのか、さまざまな説がありますがそのうちのひとつを紹介しましょう。

それは、ある貧しいひとりの青年のとった行動に由来していると言われています。その日はクリスマスでしたが、彼には愛する恋人にプレゼントを贈るお金もありませんでした。ヨーロッパの冬はとても寒さが厳しいもの。彼は、せめて愛する女性がクリスマスの夜を寒さで凍えて過ごすことがないようにと、しんしんと冷える森に入り懸命に蒔木を拾い集めと言われています。そしてその薪を彼女に贈ったのだと。そこからあの薪の形がきていると伝えられています。心を打つお話だと思います。

普段何気なく食べているクリスマスのケーキにも、こんな風に由来となるお話(意味)があるんです。どうして?と思ったらちょっと調べてみる、そういう柔軟な心をぜひ持っていて欲しいと思います。「意味なんてない。これはこういうものなの!はい、覚えて!」そんな風に片付けてしまうのはちょっと寂しいと思います。

                       

最後にもうひとつ。クリスマス・イヴのとても可愛らしい習慣なのですが、フランスでは子どもたちは夜寝る前にツリーの下へ必ずあるものを用意します。それは、なんだか分かりますか?正解は、温かいミルクとクッキーをひとつ、そして1本のにんじんです。寒い冬空からプレゼントを持ってやってきてくれるサンタクロースとトナカイさんのために、子どもたちが用意しておくんです。そして朝が来る前に、ママかパパがそれらに一口ずつ口をつけておくんです。ちょっとだけかじられたにんじんやちょっとだけ減っているホットミルクをみて、「あぁ、サンタクロースさんがボクのおうちに来てくれた!」と喜ぶわけです。プレゼントを大事に抱えながら、「トナカイさん少しはお腹が減っているのが直ったかな!」とか「サンタクロースさん、ミルクを飲んで身体がちょっとは温まったかな!」など思うわけです。とても可愛らしい心温まる習慣です。


2009年12月18日(金)

第 II 回フランス語コンクール開催!


今年も、フランス語履修者を対象とした『学内フランス語コンクール』を開催しました。

昨年スタートさせたばかりのコンクールですが、随分前からエントリーするのを楽しみに待ってくれていた学生さんも何人もいて(第 I 回目のコンクールが終わった直後から!)、今年はさらに内容の充実した思い出に残るコンクールとなりました。

エントリー総数34名、『シャンソン部門』『詩の朗読部門』にわかれて、楽しく、日頃学んだフランス語の成果を競い合いました。歌あり、ダンスあり、詩の暗誦あり、ととても楽しいコンクールとなりました。今年からは、受賞者への賞状もさらに魅力的なものになるようにすべてフランス語で仕上げました(素敵でしょ!)。コンクールの様子はDVDに焼いて参加者にプレゼントしましたが、写真も撮りましたので『活動報告』のページにいれておきますね。ゆっくりご覧ください。


       
 
 初めて参加した1年生のグループ。発音がとても美しい!レベルが高い!と絶賛されていました。
 『詩の朗読部門』『シャンソン部門』ともに、優勝者はこのグループからでましたね。おめでとう!
       


 こちらは、コンクールを大いに盛り上げてくれた元気で可愛らしい2年生のグループ。
 彼女たちも入賞を果たしました。おめでとう!
       


写真がたくさんあってこちらには載せきれないので、『活動報告』のページの方へいれておきます。
全員分ありますから、ゆっくりご覧ください。


2009年12月03日(木)

フランスへ初めての手紙!


フランス語IIBクラスのみんなで、パリ大学の学生に宛ててフランス語で手紙を書きました!

これは、みんなが楽しみにしていたプロジェクトのひとつで、前々から計画していたものです。「こんにちは!」「わたしの名前は~です」「~科の~生です」「第二外国語としてフランス語を~年前から勉強しています」などという今まで勉強した基本的なフランス語の表現に加え、「わたしは、ダンスが好きです。モダン・ダンスをやっています!」「お菓子を作るのが好きです。特にフランスのケーキが大好きです!」「フランスは憧れの国です。いつか行ってみたいです!」「日本は好きですか?日本に来たことはありますか?」などと辞書を使ったりしながら一生懸命手紙を書き上げました。

手紙は海を渡ってフランス・パリへと向かいます。クリスマス前には、あちらに届く予定です。お返事がくるのが待ち遠しいですね!

IIBクラスではこの日のために、「三行日記」といって短い日記をフランス語で書く練習を前期に何度もしました。こうやって少しずつ努力を重ねていくことで、確実に力がついていくんです。語学は、不断の努力が本当に本当に大切なんです。でもひとりでひたすらコツコツと努力を続けるのはなかなか難しいこと。そのためにも、授業ではできる限り楽しい目標をつくっていくようにします。フランス語で書く楽しさ、お返事がきてそれを読む楽しさ、それらをぜひ味わって欲しいなと思っています。クラスの殆どの学生さんが海外に手紙を出すのは初めてということでしたから、お返事を待つ間はきっとドキドキ待ち遠しい気持ちでいっぱいでしょうね!今年も素敵なクリスマスになりますように。

Petit à petit, l'oiseau fait son nid !

       
               わたしたちが、フランス語で手紙を書きました!


              
             色取りどりの手紙は、飛行機に乗って一路パリへ!


2009年11月27日(金)

《第 II 回フランス語コンクール》 開催のお知らせ!


第Ⅱ回学内フランス語コンクールが、今年も12月に開催されます!

もうだいぶ前から(昨年のコンクールが終わったばかりの12月末から!)来年の課題曲は何ですか!と聞いてくる学生さんもいて、楽しみに待っていてくれる姿を頼もしく思っていました。ポスターでも告知した通り、今年はシャンソン部門(課題曲10曲)、詩の部門(課題詩4篇)と大幅にエントリー演目を増やしました(詳しくはお知らせのページに)。

コンクールは、クリスマス・ミニパーティーを兼ねたアットホームな雰囲気の中行われます。緊張しすぎずに、練習の成果を発揮して欲しいと思っています。エントリーしてみたいと思う学生さんのために説明会を開きますので、こちらに必ず出席して下さい。エントリー演目を実際にDVDを使っておみせします。練習用のCDやプリントもそのときにお渡しします。

入賞者には、フランス語の賞状とフランス関連の可愛い賞品が今年も授与されます。
みなさんの健闘を祈ります。頑張ってください!

  
 
         Ibaraki Christian University 『フランス語の部屋』


2009年11月21日(土)

《ロートレック展》

                          
渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムにて、『ロートレック・コネクション――愛すべき画家をめぐる物語』が開かれています。

ロートレックは、言わずと知れたフランスの有名な画家ですね。『ムーラン・ルージュ』などパリのダンスホールを生き生きとしたタッチで描いたポスター画はみなさんも目にしたことがあるかと思います。幼少の頃の怪我(複数にわたる大腿骨骨折)がもとで、足の成長が止まったまま成人となったロートレック。そのためか、彼の絵には躍動感溢れるナイトクラブの踊り子や疾走する馬などを描いた作品が多く見られます。脳出血のため1901年に37歳という若さで彼は生涯の幕を閉じました。


今回の展覧会は、ロートレックの出身地である南仏アルビにあるトゥルーズ=ロートレック美術館の協力により実現されたものです。時間がある学生さんは、ぜひ足を運んでみてください。


渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムにて
11月10日~12月23日(水)まで。

ロートレック・コネクション(HPへ)



2009年11月19日(木)

ボジョレ・ヌーボー

                            

今年も、ボジョレ・ヌーヴォー(Beaujolais Nouveau)の季節がやってきましたね。

授業でお話したとおり、ボジョレ・ヌーヴォーとはフランスのボジョレ地方で取れるその年の葡萄からつくられる若いワインのことです。ボジョレ地方は、フランス南東部のブルゴーニュ地方――中都市リヨンから1時間ぐらい郊外へ行ったところにある丘陵地帯を指します。ワイン作りが盛んなこの地方で栽培されるブドウの中でも、赤ワインでは「ガメ」、白ワインでは「シャルドネ」という種から採れたものだけが「ボジョレ」として銘柄を記すことが許されています。普通ワインはカーヴと呼ばれる地下室にねかせてじっくり熟成させますが、ボジョレの熟成期間はたったの「2ヶ月」。「若いワイン」と呼ばれるのはそのためです。熟成させない分、重みや深みはないのですが、その分軽やかなさわやかな味わいになっています。その年の葡萄の出来を楽しむためのワインなんですね。夏が暑いと味がしっかりしたおいしいボジョレができると言われています。

解禁になるのは、毎年11月の第3木曜日。この日に一斉に世界中の市場に出回ります。時差の関係で、日本は本場のフランスより一足先にボジョレを楽しむことができるんでしたね。この日フランスでは、街中のいたるところでその年のボジョレを楽しむ人で溢れます。



ワインには、生ハムやチーズが合いますね。
これは、アペリティフ用のチーズとクラッカー。おいしいバゲットにおいしいサラダも用意してゆっくりおしゃべりしながら 頂きます(デジカメのバッテリーが切れてしまい携帯画像です。ごめんなさいね)。因みに、わたしはほんの少ししかお酒が飲めません。せっかくワインの国に住んでいたのですけれど。でも雰囲気とお料理だけで十分楽しい時間を味わえます。では、Bon appétit !



                

2009年11月15日(日)

秋のフランス語検定試験


今日は、実用フランス語技能検定試験(仏検)が行われました。

秋は、団体受検で申し込みをするため、本学が試験会場となりました。外国語補助制度の恩恵もあり、今回は5級から3級まで 名の学生さんが受検しました。緊張せずに普段の力が発揮できたといいなと思っています。試験前に何度か開いた合格のためのフォローの時間にはたくさんの学生さんがきましたね。不安な面持ちで一生懸命補習を受けた一人ひとりの学生さんの顔が今でも目に浮かびます。みなさんの頑張りが少しでも実を結び良い結果がでることを心から願っています。

5級は筆記と聞き取りをあわせて45分、4級は1時間、3級は少しハードルが上がり1時間15分(1部マークシート方式ではなく筆記試験があります)。試験が終わる頃は、きっとみなさんぐったりだったことでしょう。結果は、12月18日にフランス語教育振興協会(APEF)から送られてきます。1ヶ月待っているのはとても長く感じると思いますから、お話したようにぜひ自己採点をしてみてください。60点以上が合格となります。合格だった場合は、仏検協会から素敵なフランス語の賞状が届きます!

                     Bonne chance à tous !



2009年11月08日(日)

《ゴンクール賞》


11月2日に、今年のゴンクール賞の受賞者の発表がありました。
2009年のゴンクール賞は、マリー・ンディアイの『Trois femmes Puissantes―三人の強い女たち』)が選ばれました。


  


ゴンクール賞(Prix Goncourt)とは、フランスで最高峰といわれる文学賞のひとつで、毎年11月に受賞者が決まります。今年は、初めて黒人女性が受賞したことでも随分と話題になりました(ゴンクール賞を女性が受賞したのも十数年ぶりの快挙)。

マリー・ンディアイは、セネガル人の父とフランス人の母の間に生まれた女性で、今回の小説の舞台もフランスとセネガルになっています。ふたつの大陸に生きた3人の女性の苦悩、家族の秘密や屈辱、裏切りに苦しみ、アフリカからの不法移民の厳しい試練などを描いた作品です。

みなさんも、フランス語を勉強しているのですから、『ゴンクール賞』がどんなものであるかぐらいは知っておく必要があります。 以下に、Wikipediaより一部抜粋を載せておきますね。みなさんが知っている受賞作家としては、マルセル・プルースト(1919年、『失われたときを求めて』の第2篇「花咲く乙女たちのかげに」)、アンドレ・マルロー(1933年、『人間の条件』)、シモーヌ・ド・ボーヴォワール(1954年、『レ・マンダラン』)などが挙げられます。


《フランスで最も権威のある文学賞のひとつ。1903年発足。その年でエスプリに満ちた独創的な散文なによる作品(主として小説)を書いた著者に贈られる。フランスの作歌・エドモン・ド・ゴンクールの遺言により、弟のジュール・ド・ゴンクールと共に築いた財産を元に設立されたアカデミー・ゴンクー ルによって選定・贈呈されている。1903年より毎年アカデミー・ゴンクールの10人の会員によってパリ2区にあるミシュラン一つ星レストラン星「ドルアン」(Drouant)で11月に選考・発表が行われる。

原則として一人につき一回のみの受賞で、再度受賞したケースは一例のみ(1956年に受賞したロマン・ガリーが1975年にエミール・アジャールの変名で出した小説により再受賞した)。受賞者や作品はフランス国外でも親しまれているものも多い。受賞作品はその年のフランス文学を代表する作品として捉えられ、その著者の地位や作品の売れ行きにも大きく影響する権威ある賞で、趣旨としては若手の新鋭の作家に贈られることになっているが、この限りでないケースも見られる。フランス文学の登龍門的存在として知られる。なおこの賞の賞金自体は10ユーロ(日本円で千数百円程度)とあえて少額にされてあるが、これはこの賞を受賞したことによって得る利益の莫大さを象徴するものとして捉えられているものである。》
          
                                      ―Wikipediaより抜粋―


2009年09月10日(日)

秋の美術館情報

                                     
そろそろ夏も終わり。朝晩の風がだいぶ涼しくなってきましたね。

秋といえば、芸術的な催し物がぐっと増える季節でもあります。出掛けるにはとても心地のよい季節。時には日常の忙しさから自分を解放してあげることも大切なことです。美術館の情報を載せておきますので、時間をつくってゆっくりと静かなひとときを過ごしてみては。(と言っても、ヨーロッパの特別展が日本で開かれるといつもものすごい人で、疲れてしまうのも事実なのですけれどね...)でも、なかなか現地に見に行くことはできませんから、こういった機会のひとつひとつを大事にして欲しいと思います。

詳しい情報は、「お知らせ」のページに載せておきますので是非のぞいてみてください!

国立新美術館(六本木) 『ハプスブルグ展 華麗なる王家と美の巨匠たち』
                2009年9月25日(金)~12月14日(月)

ハプスブルグ展(HPへ)

世田谷美術館       『オルセー美術館展 パリのアール・ヌーヴォー』
                2009年9月12日(土)~11月29日(日)
オルセー美術館展(HPへ



2009年08月01日(土)

フランスからのお土産


少し前のことになりますが、フランスに旅行へ行っていた方と出張でベルギー・フランスに行っていた方からお土産を戴きました。

公開講座の受講生の方からのお土産だったので、写真に収める前にみなさんと一緒に頂いてしまったものもあるのですが(ごめんなさいね!)、こちらに手元に残っているものだけでも紹介しますね。どれもとても有名な老舗のお菓子や紅茶なので、きっとみなさんも聞いたことのあるお店の名前だと思います。「初めての香り!」「おいしい!」「とても優雅な気持ちになります!」と淹れてあげた学生さんには大好評でした。

                   『
マリアージュ・フレール』の紅茶

                 

フランスの紅茶といえば、『マリアージュ・フレール』というぐらいに有名なお店です。香り高い紅茶が味わえます。目印は、黒に黄金色のパッケージ。缶詰め、箱詰め、袋入りと量や用途 (自宅用・贈り物)などによって選ぶことができます。パリのお店では、その場で紅茶とケーキなどが楽しめるティーサロンも併設されています。もし訪れる機会があったら優雅な気分でひとやすみするのもお勧めです。


                  『フルーティさが人気のマルコ・ポーロ』

                  

箱を開けてみると、こんな感じです。柔らかな布製のティーバッグに、紅茶の葉が丁寧に包まれています。ひとつひとつに、『マリアージュ・フレール』のロゴが付けられています。日本にはない香りの強い紅茶がヨーロッパにはたくさんあります。特に、フルーツに甘い香りのバニラを組みあわせたフレーバーが人気で数も豊富。新しい出会いを楽しむこともできますが、日本の人にはちょっと不慣れな組み合わせも。店員さんがティスティングをさせてくれるので遠慮せずに試してみることをお勧めします。因みに、この『マルコ・ポーロ」は、『ノエル』『エロス』と共にフランスで人気の三大フレーバーです.
  
  

              『フォーション』のチョコレートとチーズのミニクレープ

                

こちらは、『フォーション』。言わずと知れた高級食料品店のひとつですね。フォーションの本店は、パリのマドレーヌ寺院を囲むマドレーヌ広場にあります。色とりどりの美しいケーキを扱うパティスリー館、紅茶やワイン・香辛料にジャムやチョコレートなどを扱う本館、フォアグラやコンフィなどの高級食材を扱う食料品館があります。フォーションの目印は、黒にピンク、もしくは黒に白のシックなパッケージ。紅茶は日本でもおなじみのきれいな金色の缶に入って売られています。


2009年07月31日(土)

フランスのお菓子「キャトル・キャール」

今日は、フランスのお菓子のレシピをひとつ紹介します。

担当クラスでは、プリントをあげて紹介しましたね。フランスでとてもポピュラーな伝統的なフランスの焼き菓子です。家庭で気軽につくれるもので、小さな子どもがママと初めて作るケーキの代表とも言われています。フランス人にとってはそんな優しい思い出が詰まった甘い焼き菓子。みなさんも是非つくってみては?

小さな子どもでも一緒に作れるこのお菓子。理由は簡単。なぜなら、材料はたったの4つ(小麦粉、お砂糖、バター、卵)。しかもすべて同量(125gずつ)。そしてそれらの材料を混ぜて、オーブンで焼くだけ!の本当に簡単な、でもとってもおいしいお菓子なんです。

『キャトル・キャール』というお菓子の名前は、上のような理由でつけられたものだったんですね。つまり、「quatre」はフランス語の4、「quart」は1/4という意味で、4つの材料が1/4ずつで出来上がるケーキというという意味だったんです。

『キャトル・キャール』は、焼きたてももちろんとてもおいしいですが、一晩寝かせても、溶け出したバターがしっとりとした風味を出してまたとてもおいしくなります。なので、ティータイムにお呼ばれしたときなどによく前日に焼いておいて持っていったりします。お好みで、クルミやアーモンドのスライスを入れたり、もしくはブルーベリーやカシスなどの果物を入れてもおいしいですよ。優雅においしい紅茶をいれて召し上がれ!


材料 パウンド型ひとつ分    
   
   (いわゆる一般的な20センチの縦長の型)

小麦粉 125g  お砂糖 125g  無塩バター 125g  卵 3つ


  
  ①まずバターを室温で柔らかくし、よく練ります。
  ②そこへお砂糖を入れて、よくすり合わせる。
  ③溶きほぐした卵を、5~6回に分けて入れる。
  ④ふるった小麦粉を一気に入れ、ゴムべラでよく混ぜる。
  ⑤型にバターを塗り、粉を少々振る(もしくはパラフィン紙を敷く)
  ⑥180度に熱したオーブンで40分焼く。



焼いているそばからとってもいい匂いがしてきます!手近な材料で本当に簡単に作れますから、是非お試しあれ。

ちなみに、日本では「パウンドケーキ」などと呼ばれています。イギリス風の呼び方ですね。こちらの方がみなさんにはなじみが深いかも知れません。パウンドケーキも、材料を1パウンド(ポンド)ずつ入れるからこういう名前になったこと、知っていましたか?コトバが少し分かると、こんな風にケーキの名前の由来もわかるようになったりするんですね。


2009年07月23日(木)

映画鑑賞&イタリアンレストラン

フランス語IIB最後の授業は、みんなで『映画鑑賞』。選んだ作品は、1996年にフランスで公開され話題になった『ポネット』。以前の授業で、フランス映画の抜粋をいくつかみせた際、「『ポネット』の続きを是非みてみたい」「レンタルショップに探しに行ったのですが、貸し出し中で見ることができませんでした」などさまざまな声が届いたので、今回はみんなで最後まで鑑賞することに。監督は、ジャック・ドワイヨン。ベネツィア国際映画祭に出品された作品です。


主人公のポネットは、最愛のマモン(ママ)をある日突然交通事故で失う。「ママは助からない。天国へいくんだ」というパパの言葉から映画が静かに始まる。ママがいなくなってしまったという現実をどうしても受けとめられないポネット。いつか戻ってくるとひたすら信じ、ひとりいつまでも待ち続ける。死を受け入れるにはあまりにまだ彼女は小さすぎる。4才の少女のひた向きなひとつひとつのその言動が、観る者の心を打ちます。

    
『天国のママに、もう一度会いたい』
              
   
ポネットを演じたヴィクトワール・ティヴィソルは、初主演のこの映画で主演女優賞を受賞。史上最年少(5歳)での受賞ということで、世界的に話題になりました。その後、『ショコラ』『年下の人』などに出演しています。1991年生まれなので、みなさんとそう年が変わらない女優さんです。

映画鑑賞会では、涙をそっと拭っている学生さんもたくさんいましたね。優しい気持ちのあらわれです。授業でもお話しましたが、この映画はわたしが留学時代に1番最初に映画館で観た思い出の映画です。真っ暗な映画館の中で、涙があふれてとまらなかったことを今でも覚えています。


映画鑑賞会の後は、ふたつめのグループ(今回は全員3年生)とお食事へ。仏検の結果が自己採点で
59点だったと落ち込んでいた学生さんがいたので(合格は60点から)ずっと気にしていたのですが、なんと通知が届いてみると61点で合格していることが判明!本当によかったね。心配していた分とてもとても嬉しい報告でした。

   



2009年07月21日(月)

仏検の結果、届く!


仏検の合格通知が、受検生の手元にそれぞれ届いたようです。

今回(春季)は、希望者のみによる個人受験だったにもかかわらず、すばらしい結果を残してくれました。とても嬉しい報告がたくさん届きました。雨の中の受験、そして1ヶ月の結果待ち、ここまでさぞ長く感じたことと思います。自己採点はしているものの、不安だった学生さんもいたかと思います。本当にお疲れさまでした。

そして、残念ながら今回不合格だった学生さんも本当にお疲れさまでした。あと一歩のところだったはずですから、落ち込まずにまた是非次にかけてください。分からないところはいくらでもフォローしますからね。

3級 2名受験     ⇒ 1名合格  (最高点 86点)
4級 3名受験     ⇒ 2名合格  (最高点 81点)
5級 8名受験     ⇒ 7名合格  (最高点 88点)


                  

合格者の喜びの声!は、『報告』ページの方に載せてあります。
是非、のぞいてみて下さい。

  「合格しました!」   


2009年07月14日(火)

『キャトーズ・ジュイエ』 歴史的なお話を少し


今日は、『Le quatorze Juillet』といってフランスでは祝日にあたります。『キャトーズ・ジュイエ』とは、フランス語で「7月14日」という意味でしたね。「フランス革命」を記念する日になります。フランス語を勉強している大学生として、絶対に覚えておいて欲しい歴史的な日だとお話しましたね。

フランス革命は、1789年の7月14日に勃発し、その後およそ10年間にわたって続きます。封建的な旧制度(アンシアン・レジーム)と絶対王政に怒りを感じる民衆が立ち上がり、自由を勝ち取った非常に重要な意味がある革命です。この革命の引き金となったのが、パリの民衆によるあの有名なバスティーユ牢獄の襲撃。それが、220年前の今日、1789年の7月14日だったわけです。大人の常識として覚えておいてくださいね。この革命によって、後にギロチンによって処刑されたのが、当時の国王ルイ16世と王妃マリー・アントワネットです。


民衆が自由を勝ち取った(つまり、「絶対王政」が崩壊し主権が国民にある「共和制」に変わった)ことを記念するこの『キャトーズ・ジュイエ』は、フランスが国をあげてお祝いをする1日です。凱旋門からコンコルド広場までをつなぐシャンゼリゼ大通りを、大統領を載せたオープンカーがゆっくりと走り、その後ろから陸軍、海軍、外人部隊とパレードが続き、上空には空軍によるアクロバティックなショーが繰り広げられます。夜には、エッフェル塔近くで盛大に花火が打ち上げられます。これらの様子は、テレビを通じて世界中に配信されるので、みなさんもみたことがあるかと思います。ただのお祭りなのではなく、歴史的にとても意味のある日なのだということを是非頭に入れておいて下さい。



2009年06月14日(日)

大みか駅前のケーキ屋さん『グラン・ヴァーズ』の秘密

                            

今日は、みなさんが毎日利用している大みか駅の目の前にあるケーキ屋さんについてちょっとお話を。駅を背にして右側に、ちょっとおしゃれなケーキ屋さんあるのをご存知ですか?名前は、『グラン・バーズ』。縦長の建物の2階部分(駅から行くと地上階)にあたるところです。

                   
日本のちょっとお,しゃれな喫茶店やレストランは、殆どがフランス語かイタリア語の名前がつけられている傾向がありますね。『グラン・バーズ』はフランス語です。実はこのお店の名前、「えぇ、そうなの!」という秘密があるんです。よーく考えてみてくださいね。「グラン」はフランス語のgrand、つまり「大きい」という形容詞でしたね。「バーズ」は、vaseと書いて「壺」や「瓶」などを指します。勘のいい学生さんは分かったかしら?そう、これ「大みか」という駅の名前にひっかけているんです。知らなかった学生さんもたくさんいるようで(それはそうよね!)、この話をクラスですると必ず「えぇ!知らなかった!」という声があちらこちらから漏れてきます。そしてその後、得意気にお友達や家族に教えてあげたという学生さんの報告をたくさん聞きました(笑)。

フランス語で書かれていると、なんだかとてもお洒落な感じがしてしまうのは不思議なものですね。こんなふうに、日本では身近のところにたくさんフランス語は転がっています(間違っているものも多いので、要注意ですが)。『カフェ・オーレ』も『ミルフィーユ』も『ルージュ』も『マキアージュ』も『コム・デ・ギャルソン』もみーんなフランス語。気になったらちょっと辞書を引いてみる!その習慣をぜひつけて下さい。楽しく単語を学んでいくひとつのコツです!



2009年06月04日(木)

仏検勉強会&お食事会



6月21日(日)に行われる春の仏検に向けて、勉強会を開きました。都合により途中で打ち切りとなってしまったのは、とても残念なことでした。時間がない中、やっとみんなでみつけた時間だったのですが。ごめんなさいね。どこかでフォローができるといいのですが。

その後は、前々からみんなで約束をしていたイタリアンレストランへお食事へ。前菜・メイン・ケーキ・飲み物のコースをいただきました。みんなお腹いっぱいになったかしら。ひとつのテーブルを囲んで楽しいひとときを過ごしました。


 


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